カムメジャーについて
カムメジャーは、カムフォロワー結合の個々のカムについての情報を取得するのに使用します。カムメジャーを作成するときには、結合のカムを 1 つ選択する必要があります。
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注記 カムフォロワー結合では、反力と運動量の変化を測定できます。
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カムについて、以下の要素を計測できます。
• 「曲率」(Curvature) - 指定されたカムサーフェスの接触点の曲率 (1/半径) を計測します。このメジャーは、曲率の中心がカムの内側方向に位置している場合は正、外側方向に位置している場合は負となります。フラットカムサーフェスの曲率はゼロです。
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注記 カムメジャー (曲率、圧力角度、スリップ速度) のグラフを生成する際には、解析中にカムが分離するとグラフ値がゼロになります。これは、リフトオフ付きカムにおいてのみ発生します。曲率メジャーのグラフがゼロになっているのがカムの水平部分によるものなのか、それともカムのリフトオフによるものなのかを判断するには、リフトオフを無効にして解析を実行してください。
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• 「圧力角度」(Pressure angle) - カムサーフェスの法線と、指定されたカムの接触点における速度ベクトルとの間の角度を度数で計測します。出力される値の範囲は 0°から +90°です。
• 「軸上の圧力角度」(Pressure angle on axis) - カムサーフェスの法線と、選択した点における速度ベクトルとの間の角度を度数で計測します。軸を選択した場合、軸とカム平面の交点が速度計算に使用されます。出力される値の範囲は 0°から +90°です。圧力角度が高い場合、そのカムは故障したり過度に摩耗したりするおそれがあります。
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注記 古典的な意味での圧力角度を取得するには、フォロワーシャフト上の点またはローラーフォロワー軸上の点を選択するようにしてください。
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• 「スリップ速度」(Slip velocity) - 選択したカムサーフェス上の接触点の正接速度を、2 つ目のカム上の接触点を規準にして計測します。Cam 1 および Cam 2 の速度は、同じマグニチュードで方向が反対です。スリップ速度メジャーは、「スリップ速度」(Slip velocity) メジャーを作成するときに示された正の正接を規準に、負または正の数字として速度を表現して、スリップの相対方向を示します。