カムフォロワーの摩擦について
摩擦は、2つのサーフェスが互いに逆方向に、または互いに相関して移動することによって起き、エネルギー損失の原因となります。この損失は、摩擦を追加することでシミュレートできます。摩擦は、一度追加するとその後のカムフォロワーのモーションに抵抗します。摩擦シミュレーション係数は、「カム-フォロワー結合定義」(Cam-Follower Connection Definition) ダイアログボックスの「特性」(Properties) タブで定義します。摩擦はリフトオフ付きカムに指定できます。
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注記 フォースバランス解析においてカムスリップメジャーを計算するには、カムフォロワー結合に摩擦を適用する必要があります。
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摩擦係数は、接触する材料のタイプのほか、実験条件によっても異なります。通常、物理や工学の参考書には、さまざまな材料の標準摩擦係数一覧が記載されています。
カムフォロワー結合やスロットフォロワー結合には、静摩擦と動摩擦を指定できます。
• 2つのサーフェスの静摩擦係数は、同じ2つのサーフェスの動摩擦係数よりも大きくなります。
• 静摩擦係数は、モデルで移動を開始するのに必要なエネルギー量を示します。
• 動摩擦係数は、モデルの移動を続ける間に摩擦で消失するエネルギー量を示しします。