キャビテーション発生を伴うフローにおける、フロー、エネルギー、乱流モデリングの式の境界条件は、フローモジュール、熱モジュール、乱流モジュールで説明されている単相フローでの境界条件と同じです。輸送方程式の境界条件は、蒸気、非凝縮性気体、溶解気体の質量分率のゼロ勾配と指定値から成ります。

蒸気、非凝縮性気体、溶解気体の入口の質量分率は、対応する輸送方程式を解く際に入口境界ですべて事前に定義されます。

非凝縮性気体の質量分率が指定されているモデルの場合、Creo Flow Analysis で ƒg はボリューム条件として扱われます。

キャビテーションモデルで計算されるすべての質量分率輸送方程式 (蒸気、気体、溶解気体) で、すべての出口境界、対称境界、壁面境界にゼロ勾配条件が適用されるのに対し、液体の質量分率は物理的な制約条件を使用して求められます。

ここで、i はそれぞれ、蒸気成分、気体成分、溶解気体成分を表します。

ここで、bc はそれぞれ、出口境界、対称境界、壁面境界を表します。