ワークセルパラメータ
ワークセルパラメータは、NC シーケンスパラメータと同じ手順で、設定、保存、検索ができます。ワークセルパラメータファイルのデフォルト拡張子は .cel です。ワークセルパラメータはすべてのワークセルタイプに共通です。「製造パラメータ」(Mfg Params) メニューから「検索」(Retrieve) を選択すると、拡張子 .cel の付いたファイルだけがリストに表示されます。
ワークセルパラメータ (AUTO_POPULATABLE と TOOL_CHG_COMMAND 以外) は情報目的のみで、NC シーケンスパラメータの設定や CL データ出力には使用されません。
以下のパラメータをワークセルに指定できます。
• MACHINE_ID - マシン ID。デフォルトは "-"dash (-) です。
• LOCATION - マシン位置。デフォルトは "-"dash (-) です。
• CONTROLLER - 制御装置名。デフォルトは "-"dash (-) です。
• RAPID_FEED_RATE - 早送りに使用する送り速度。デフォルトは "-"dash (-) です。
• RAPID_FEED_UNIT - IPM (デフォルト)、FPM、MMPM、FPR、IPR、MMPR。
• TOOL_CHANGE_TIME - 工具の交換に要する時間。デフォルトは "-"dash (-) です。
• CELL_X_MIN - X 軸方向のワークセルの最小サイズ。
• CELL_X_MAX - X 軸方向のワークセルの最大サイズ。
• CELL_Y_MIN - Y 軸方向のワークセルの最小サイズ。
• CELL_Y_MAX - Y 軸方向のワークセルの最大サイズ。
• CELL_MAX_FEED - ワークセルの最大許容送り速度。
• MAX_TURRET_SIZE - ワークセルの最大許容タレットサイズ。
• AUTO_POPULATABLE - YES に設定すると、新しく作成したすべての NC シーケンスが、自動的に複製配置フィーチャーに含まれます。デフォルトは NO です。
• TOOL_CHG_TYPE - ワークセルの工具交換タイプを TURRET (デフォルト) または CHANGER に定義します。
• TOOL_CHG_COMMAND - 工具交換を最少にするときに、工具の回転方向を工具交換コマンドとして見なすかどうかを指定します。このパラメータはメニューのデフォルトの設定にのみ影響します。このパラメータの設定にかかわらず、ツールパスの最適化の際に、該当する選択を直接行うことができます。値は LOAD (デフォルト) および LOAD_&_ROTATE です。
CELL_X_MIN、CELL_X_MAX などの値は、マシン座標系に対するワークセルの領域を示す実際の寸法です。たとえば、ワークセルの幅が 60 インチで、マシン座標系の原点が両端からの中心にある場合、CELL_X_MIN の値は -30、CELL_X_MAX の値は 30 になります。
定義したワークセルの範囲を超える NC シーケンスの CL データを表示したり、その他の方法で出力すると、情報ウィンドウが表示されます。ウィンドウには、超過した限界値と対応する製造モデルの上の実際の値がリストされます。情報ウィンドウを閉じると、その CL データはそのカレント状態で表示されます。
• FROM_OUTPUT - FROM 文をオペレーション CL データファイルに出力する方法を指定します。
◦ NO_FROM_S (デフォルト) - FROM 文を出力しません。FROM 点が指定されている場合、その位置は "FREE_FEED, GOTO" として出力されます。
◦ FIRST_FROM - ファイルの最初に FROM 文が出力されます。FROM 文は FROM 点の位置 (FROM 点を指定する場合)、または最初の NC シーケンスにおけるツールパスの開始位置に対応します。その他の NC シーケンスは FROM 文なしにオペレーションに追加されます。2 つのヘッドがあるワークセルには、2 つの FROM 文があります。1 つは Head1 用で、もう 1 つは Head2 用です。
◦ ALL_SEQ_FROM_S - 各 NC シーケンスの開始時に FROM 文が出力されます。最初の NC シーケンスにおいて、この FROM 文は開始点の位置 (FROM 点を指定する場合)、またはこの NC シーケンスのツールパスの開始位置に対応します。