スケッチャーパレットについて

スケッチャーには、カスタマイズ可能な、定義済みの形状のライブラリがあり、これをアクティブなスケッチに簡単にインポートできます。これらの形状はパレットに表示されます。アクティブなスケッチで使用しているときに、形状をサイズ変更、直線移動、および回転できます。

パレットの形状を使用することと、アクティブなスケッチに対応するスケッチをインポートすることはほぼ同じです。パレット内の各形状は、スケッチ定義ファイルの名前が付いたサムネイルとして表示されます。これらのサムネイルは、スケッチャージオメトリのデフォルトの線種とカラーで表示されます。サムネイルの生成では、ユーザー定義の線種とカラーは無視されます。

スタンドアロンスケッチャーモードで作成された既存のスケッチを使用するか、部品モードまたはアセンブリモードで作成されたスケッチを使用して、ユーザー定義の形状を表すことができます。

スケッチャーパレットには、スケッチのカテゴリを表すタブがあります。各タブには一意な名前が付き、1 つのカテゴリに 1 つ以上のスケッチが含まれています。次の 4 つの定義済みタブに定義済みの形状が含まれています。

スケッチャーパレットにタブをいくつでも追加し、定義した各タブに形状をいくつでも配置できます。定義済みのタブに形状を追加したり、定義済みのタブから形状を削除したりすることもできます。

スケッチャーパレットにある形状は、スケッチャー形状ディレクトリ内のスケッチファイルによって定義されます。スケッチャー形状ディレクトリへのパスを指定するには、コンフィギュレーションオプション 2d_palette_path を使用します。PDM 環境で作業している場合、スケッチャー形状ディレクトリを指定するパスとして PDM のロケーションを使用できます。

注記タブと形状にアクセスするためには、PDM ロケーションへの十分なアクセス権が必要です。

スケッチャーパレットのタブのラベルは、スケッチャー形状ディレクトリ内に定義したタブのサブディレクトリに対応します。

注記コンフィギュレーションオプション 2d_palette_path を設定していない場合、カレントのワーキングディレクトリがスケッチャー形状ディレクトリとして設定され、スケッチャーパレットにはユーザー定義のタブが 1 つだけ表示されます。このタブのラベルはワーキングディレクトリと同じ名前になります。ワーキングディレクトリ内のスケッチファイル (拡張子 .sec または .dxf が付いたファイル) が、スケッチャーパレットに有効な形状として表示されます。

タブのサブディレクトリや形状を追加または削除するなどして、スケッチャー形状ディレクトリの内容を変更した場合、これらの変更が表示されるためにはスケッチャーパレットを再ロードする必要があります。スケッチャーパレットを再ロードするには、スケッチャーパレットを閉じて再び開きます。

スケッチャーパレットにはプレビュー枠もあります。スケッチャーパレットで形状サムネイルを選択すると、アクティブなスケッチにインポートされるすべてのエンティティがプレビュー枠に表示されます。このようなエンティティには、スケッチャージオメトリ、作図用ジオメトリ、内部の固定寸法と固定拘束があります。

注記コンフィギュレーションオプション sket_import_geometry_line_style の値によっては、形状がプレビュー枠に表示される場合または現在のスケッチにインポートされる場合に、選択したスケッチャー形状の線種とカラーがそのまま使用されます。

カレントスケッチでスケッチャーパレットのファイルを使用する場合、形状を定義する次の断面エンティティがインポートされます。

注記アクティブな断面に形状がインポートされる場合、形状の寸法のロック状態が維持されます。