規則チェックを使用する理由
規則チェックを使用することで、アドバイスを行い、組織に適した設計規則を適用できます。また、設計プロセスを文書化することもできます。
設計アドバイザーとして、規則チェックは会社の設計情報に対する即時アクセスを提供します。多くの場合、この情報は設計マニュアル、業界設計コード、上級設計者の頭脳に保存されています。エンジニアは、この情報をサーチする時と場所を知っていなければなりません。現在、製品はますます複雑になり、設計時間が短縮化され、エンジニアリングスタッフのかなりの移動や再編成が行われています。このため、多くのプロジェクトの成功にとっては、正しい最新のエンジニアリング知識への即時アクセスが不可欠になっています。
規則チェックによって、組織はこれらの規則を単純な設計規則ファイルに取り込んで、Creo Parametric 設計環境下で直接、これらの規則を事前にその Creo ユーザーに公開できます。
Creo Parametric 用の設計アドバイザーや自動化ツールを作成する場合、組織にとって最も重要なステップは、各種モデルに数式、規則、設計ステップを定義することです。
このため、組織はモデルを適切なタイプに分類してから、そのタイプのモデルに使用する適切な規則セットを定義する必要があります。組織は次のようなタイプの規則を適用します。
• エンジニアリング規則
エンジニアリング規則には、必要な部品の厚み、クリアランス、ドラフト角度、または材料が含まれます。これらの規則には、簡単に製造できる高品質の部品の設計手法についての会社の知識ベースが取り込まれています。エンジニアリング規則を使用して、新しいエンジニアに設計上のアドバイスを伝えることができます。
• 設計プロセスステップ
Creo Parametric の有効性は、Creo Parametric を使用する方法により異なります。たとえば、アセンブリの中にはトップダウンで最適設計されているものもあれば、ボトムアップで最適設計されているものがあります。あるタイプのアセンブリの製造が何回も行われると、最も効率的な方法が明らかになってきます。この方法はすべてのユーザー用にドキュメントする必要があります。
• 必要な成果物
解析、製造、マーケティング、ERP などのダウンストリームアプリケーションをサポートするために、Creo Parametric のユーザーは、特定のパラメータ、簡略表示、図面、ニュートラルファイルを定義したり作成したりする必要があります。
• Creo Parametric の最良事例
Creo Parametric には、複雑な製品の効率良いモデリングを行える多数の高度なフィーチャーがあります。しかし、多くのユーザーは、ユーザー定義フィーチャー (UDF)、簡略表示、交換、ルート変更、マスターモデルの適切な使い方などの機能の訓練を十分に受けていません。各種モデルで使用する具体的な機能を推奨できます。
規則チェックに指定されているフォーマットで規則が定義された後は、Creo セッションでこの知識ベースにアクセスして、作業中のモデルのタイプに関する知識を得ることができます。