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MODS タイプの統計設計検討を実行するには
「MODS」タイプの統計設計検討を実行するには、既存の複数目的の設計検討 (MODS) を選択する必要があります。
1. 「解析」(Analysis) > 「統計設計検討」(Statistical Design Study) の順にクリックします。「統計設計検討」(Statistical Design Study) ダイアログボックスが開きます。このダイアログボックスには次のセクションがあります。
「設計検討」(Design Study) - 実行する統計設計検討の「名前」(Name)「タイプ」(Type) が表示されます。
「設計変数」(Design Variables) - 既存の複数目的の設計スタディから取得された設計変数とともに、その最小値と最大値、設計変数に指定されている統計分布のタイプ、その設計変数で計算された分布パラメータが表示されます。各設計変数が別々の行にリストされます。
「設計ゴール」(Design Goals) - 既存の複数目的の設計スタディから取得された設計目標とともに、その最小値と最大値、設計目標に指定されている統計分布のタイプが表示されます。このセクションには、設計目標に指定した「下限」(Lower Limit)「上限」(Upper Limit) も表示されます。デフォルトでは、上限と下限の値は指定されません。
2. 新しい検討を作成するには、「ファイル」(File) > 「新規」(New) の順にクリックして検討名を指定します。既存の検討を開くには、「ファイル」(File) > 「開く」(Open) の順にクリックし、「設計検討」(Design Study) ダイアログボックスで検討名を選択します。
3. 設計検討のタイプとして、有効なオプションから「MODS」を選択します。
4. 既存の複数目的の設計スタディ (MODS) を選択するため、「設定」(Setup) > 「MODS 応答サーフェス」(MODS Response Surface) の順にクリックします。「設計検討」(Design Study) ダイアログボックスが開き、保存されている複数目的の設計検討がすべて表示されます。表示されたいずれかの検討を選択します。「設計変数」(Design Variables) セクションに、選択した複数目的の設計スタディの設計変数、その最小値と最大値、指定されている統計分布とその分布パラメータが表示されます。「設計ゴール」(Design Goals) セクションに、選択した複数目的の設計スタディの設計目標と、指定されている分布タイプが表示されます。
5. 特定の設計変数の最小値または最大値を更新するには、「設計変数」(Design Variables) セクションの「最小」(Min) または「最大」(Max) に表示されている値をクリックし、必要な値を入力します。特定の設計変数または設計目標の分布タイプを更新するには、「分布」(Distribution) のリストからタイプを選択します。すべての設計変数と設計目標で、「正規」(Normal) 分布タイプがデフォルトで選択されています。
6. 特定の設計変数の統計分布パラメータを更新するには、「設計変数」(Design Variables) セクションでその設計変数の任意の値 (「分布」(Distribution)「最小」(Min)「最大」(Max) の値を除く) をダブルクリックするか、値を選択して「プロパティ」(Properties) をクリックします。「設計変数の統計プロパティ」(Design Variable Statistical Properties) ダイアログボックスが開きます。その設計変数の分布タイプと最小値/最大値に従って自動的に生成されたグラフ、選択した分布タイプ、および選択した分布タイプの分布パラメータが表示されます。
平均値と分布パラメータに必要な値を入力します。分布タイプを変更することもできます。新しい値を入力すると、グラフの表示が更新されます。「OK」をクリックして、変更を適用して終了します。または、「キャンセル」(Cancel) をクリックして終了します。
 
設計変数の最小値と最大値は選択した MODS 応答サーフェスによって定義されます。したがって、これらの値を変更することはできません。
「MODS」タイプの設計検討の場合、統計分布パラメータに絶対値または設計変数のパーセントを入力できます。パーセントで入力する場合、% 記号を指定する必要があります。
7. 各操作点で計算するサンプル数を指定するには、「設定」(Setup) > 「サンプル数」(Number of samples) の順にクリックします。「サンプル」(Samples) ダイアログボックスが開きます。サンプルの数を入力します。100 から 250000 の値を入力できます。デフォルト値は 2000 です。
8. 「DPMU」「n x シグマ」(n x Sigma) の値の計算に必要な、設計目標の「下限」(Lower Limit)「上限」(Upper Limit) の値を入力します。上限か下限どちらか一方のみを指定した場合にも、これらの値が計算されます。
9. 「計算」(Compute) をクリックして、設計目標の最小/最大値と統計分布パラメータを計算します。検討を実行するために Creo Parametric で自動的に生成する実験の数を入力します。デフォルトでは、16 の実験が生成されます。Creo Parametric ウィンドウのメッセージ領域に、計算の完了パーセンテージが表示されます。
 
*注記 統計設計検討の計算を中止するには、Creo Parametric メッセージ領域の をクリックします。確認のダイアログボックスが開きます。計算を中止するには「はい」(Yes) をクリックします。
正常に完了した場合、「複数目的の設計検討」(Multi-Objective Design Study) ダイアログボックスの「テーブルデータ」(Table Data) セクションに計算された値が表示されます。統計分布パラメータに生成されるレコードの数は、指定した実験の数と同じ数になります。生成されたレコードは、複数目的の設計検討のマスターテーブルとして保存されます。
10. 「複数目的の設計検討」(Multi-Objective Design Study) ダイアログボックスで、次の操作を行えます。
生成されたマスターテーブルの内容を確認できます。マスターテーブルからテーブルを抽出してその内容を確認できます。
生成されたマスターテーブルまたは抽出したテーブルで、選択した設計目標に計算された分布パラメータが設計変数の値に従ってどのように変化するかを表すグラフをプロットできます。
「テーブルツリー」(Table Tree) セクションでテーブルを選択し、「テーブルデータ」(Table Data) セクションでレコードを選択します。「記録」(Record) > 「グラフ」(Graph) の順にクリックするか、右クリックしてショートカットメニューの「グラフ」(Graph) を選択します。「設計ゴールの統計プロパティ」(Design Goal Statistical Properties) ダイアログボックスに、分布タイプ、最小値、最大値に従って生成されたグラフが表示されます。
計算された分布パラメータの値、指定した下限と上限、「DPMU」「n x シグマ」(n x Sigma) の計算された値も表示されます。生成されるグラフで、赤色の垂直線はユーザーが定義した上限値と下限値を示し、赤色のシェード領域は不具合の領域を示し、ユーザーが定義した制限から外れた実験の数を把握できます。「OK」または「キャンセル」(Cancel) をクリックして終了します。
「ファイル」(File) > 「終了」(Exit) の順にクリックして「統計設計検討」(Statistical Design Study) ダイアログボックスに戻ります。
11. 「統計設計検討」(Statistical Design Study) ダイアログボックスで「ファイル」(File) > 「保存」(Save) の順にクリックすることで、検討を保存します。検討を保存せずに終了しようとすると確認のダイアログボックスが表示されます。保存しないで終了するには、「はい」(Yes) をクリックします。
12. 「ファイル」(File) > 「終了」(Exit) の順にクリックするか「閉じる」(Close) をクリックして検討を終了します。