レガシーデータムの変換
レガシーデータムをデータムフィーチャーシンボルアノテーションに変換するには、「レガシーのデータムアノテーションの変換」(Legacy Datum Annotations Conversion) ツールを使用します。
レガシーデータムを変換するには、以下のステップに従います。
1. コンフィギュレーションオプション
combined_state_type を
mbd または
semi_mbd に設定します。
組み合わせステートの表示についてを参照してください。
2. 詳細ツリーでアノテーションを右クリックし、「全変換」(Convert All) をクリックします。
3. 「アノテーション」(Annotate) > 「アノテーション」(Annotations) > 「レガシーのデータムアノテーションの変換」(Legacy Datum Annotations Conversion) の順にクリックします。「レガシーのデータムアノテーションの変換」(Legacy Datum Annotations Conversion) ダイアログボックスが開きます。
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• 図面モードで作業している場合、モデルから「レガシーのデータムアノテーションの変換」(Legacy Datum Annotations Conversion) をクリックする必要があります。
• アセンブリモードで作業している場合、トップモデルから「レガシーのデータムアノテーションの変換」(Legacy Datum Annotations Conversion) をクリックする必要があります。
• 継承フィーチャーから割り当てられたアノテーションがある場合、ソースモデルから「レガシーのデータムアノテーションの変換」(Legacy Datum Annotations Conversion) をクリックする必要があります。
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4. 「すべてのセットデータムを変換」(Convert All Set Datums) をクリックして、すべてのレガシーセットデータムをセットデータムタグアノテーションに変換します。「セットデータムおよびデータムアノテーションテーブル」(Set Datums and Datum Annotations Table) に変換結果が表示されます。
◦ 変換が正常に行われた場合、データムが「セットデータム」(Set Datums) 列から除去されて「アノテーション」(Annotations) 列にリストされます。「ステータス」(Status) 列には何も表示されません。
◦ コンフリクトがある場合、データムが
「セットデータム」(Set Datums) 列から除去されて
「アノテーション」(Annotations) 列にリストされます。
「ステータス」(Status) 列に
が表示され、
「必要な操作」(Required Action) 列に
「参照を変更」(Change Reference) が表示されます。ステータスの詳細については、
にポインタを合わせてください。
◦ 失敗がある場合、データムは
「セットデータム」(Set Datums) 列内に残ります。
「ステータス」(Status) 列に
が表示され、
「必要な操作」(Required Action) 列に
「DFS を作成」(Create DFS) が表示されます。ステータスの詳細については、
にポインタを合わせてください。
5. 変換のコンフリクトを解決します。これらは必要な操作に「参照を変更」(Change Reference) が表示されていることによって識別されます。
「参照を変更」(Change Reference) をクリックし、モデル上で参照を選択します。レガシーセットデータムタグアノテーションがデータムフィーチャーシンボルアノテーションに変換されます。すべてのコンフリクトについてこのステップを繰り返します。
6. 変換の失敗を解決します。これらは必要な操作に「DFS を作成」(Create DFS) が表示されていることによって識別されます。
a. 失敗に該当するシナリオや問題があるかどうかを調べるには、
セットデータム変換の失敗の解決を参照してください。該当する場合、失敗の次善策を実行します。次善策があるすべての失敗についてこのステップを繰り返し、
「すべてのセットデータムを変換」(Convert All Set Datums) をクリックして、レガシーセットデータムをセットデータムタグアノテーションに変換します。
b. 失敗に次善策がない場合、「DFS を作成」(Create DFS) をクリックして、セットデータムと同じ名前の新しいデータムフィーチャーシンボルアノテーションを作成します。データムフィーチャーシンボルアノテーションが緑色で表示されます。次善策がないすべての失敗についてこのステップを繰り返します。
7. 「すべてを DFS に変換」(Convert All to DFS) をクリックして、残りのすべてのレガシーセットデータムタグアノテーションを最新のデータムフィーチャーシンボルアノテーションに変換します。すべてのデータムフィーチャーシンボルアノテーションが緑色で表示されます。
8. (オプション) 「結果を保存」(Save Results) をクリックして、「セットデータムおよびデータムアノテーションテーブル」(Set Datums and Datum Annotations Table) の現在の状態を情報ファイルに保存します。デフォルトでは、.inf ファイルはワーキングディレクトリに保存されます。
| 注記 図面での作業を開始してから、部品を開いて変換を実行した場合、図面に戻ってすべてのシートを更新する必要があります。以下のステップに従います。 1. シートを右クリックして「すべてを選択」(Select All) をクリックします。 2. 「レビュー」(Review) > 「更新」(Update) > 「シートを更新」(Update Sheets) の順にクリックしてすべての図面シートを更新します。 3. 「モデルアノテーションを表示」(Show Model Annotations) コマンドをクリックして、新規作成されたデータムフィーチャーシンボルアノテーションを表示します。 注記 図面では、変換後のデータムとアノテーションの「消去済み」(Erased) または「消去中止」(Unerased) の状態は変化しません。 |
セットデータム変換の失敗の解決
「レガシーのデータムアノテーションの変換」(Legacy Datum Annotations Conversion) ツールでレガシーセットデータムを変換できない場合、「DFS を作成」(Create DFS) が表示されます。以下の表で、これらのコンフリクトのシナリオと解決のための次善策について説明します。
シナリオと問題点 | 次善策 |
カレントの方向平面に対して垂直なデータム軸上にセットデータムが配置されている。 | 1. 「アノテーション」(Annotate) > 「アノテーション平面」(Annotation Planes) の順にクリックします。 2. そのデータム軸に平行な平面を選択します。そのデータム軸が現在の方向平面に対して平行になります。 |
カレントの方向平面に対して斜めに配置されているデータム軸上にセットデータムが配置されている。 | 1. そのデータム軸を通るデータム平面を作成します。 2. 「アノテーション」(Annotate) > 「アノテーション平面」(Annotation Planes) の順にクリックし、新規作成したデータム平面を選択します。 3. 「アクティブなアノテーション平面」(Active Annotation Plane) をクリックします。そのデータム軸が現在の方向平面に対して平行になります。 |
モデルセットデータムがモデル幾何公差に配置されている。この幾何公差は、図面モードで「フリー注記として」(As Free Note) 配置タイプで作成されたものである。 その幾何公差は図面モードでフリー注記として作成されているので、モデル内に参照はありません。これは部品モードではドラフト幾何公差として処理され、変換に失敗します。 | 1. 図面ツリーまたはモデルツリーで、ドラフト幾何公差を選択し、ミニツールバーの をクリックします。 2. モデル上で参照を選択します。その幾何公差が標準モデル幾何公差になります。 |
モデルセットデータムがモデル幾何公差に配置されている。この幾何公差は、図面モードで「寸法エルボウ」(Dimension Elbow) 配置タイプと「エッジ」(Edge) 参照を使用してモデル寸法に配置されたものである。 その幾何公差は図面モードでエッジ参照を使用して作成されているので、モデル内に参照はありません。これは部品モードではドラフト幾何公差として処理され、変換に失敗します。 | 1. モデルツリーで、ドラフト幾何公差を選択し、ミニツールバーの をクリックします。 2. モデル上のエッジを一時的な参照として選択します。幾何公差が選択したエッジに配置されます。 3. 幾何公差を選択し、ミニツールバーの をクリックします。 4. 幾何公差が配置された寸法を選択します。その幾何公差が標準モデル幾何公差になります。 5. 幾何公差を右クリックし、「寸法エルボウ」(Dimension Elbow) チェックボックスをオンにします。幾何公差が寸法エルボウに配置されます。 |
モデルセットデータムがモデル幾何公差に配置されている。この幾何公差は、図面モードで「注記エルボウ」(Note Elbow) 配置タイプを使用してモデル引出線注記に配置されたものである。 その幾何公差は図面モードでモデル引出線注記上に作成されているので、モデル内に参照はありません。これは部品モードではドラフト幾何公差として処理され、変換に失敗します。 | 1. モデルツリーで、ドラフト幾何公差を選択し、ミニツールバーの をクリックします。 2. モデル上で同じ引出線注記を参照として選択します。その幾何公差が標準モデル幾何公差になります。 |