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寸法の編集 (ASME)
1. 公差モード - 次のいずれかの公差モードを選択します。
+/- 対称
プラス/マイナス
制限値
基準値
最大
最小
「最大」または「最小」を選択した場合、寸法テキストにそれぞれ MAX または MIN が追加されます。これらのオプションは、設計のその他の要素によってほかの未指定の制限値が決まる寸法にのみ使用できます (ASME Y14.5-2009 の第 2.5 項を参照)。
2. 精度設定 - 寸法に必要な精度 (小数桁数) を設定します。
3. 基準寸法の値 - これは寸法の基準値です。このダイアログでは変更できません。
4. 公差値 - 必要な公差値を指定します。公差モードが「制限値」(Limits) に設定されている場合には次のいくつかの条件について考慮する必要があります。
デフォルトでは、Creo の寸法の基準値は上限と下限の平均値と等しいものと見なされます (Creo コンフィギュレーションオプション 'maintain_limit_tol_nominal' が 'no' (デフォルト) に設定されている場合)。
選択した寸法が駆動寸法AEであり、制限値を変更することで平均値が変わった場合、CAD モデルを再生する必要があります。
選択した寸法が被駆動寸法 AE である場合、被駆動寸法の基準値は変更できないので、制限値は無効になります。
5. 「独立性」(Independency) - 選択した場合、サイズ寸法に Ⓘ が適用され、規則 #1が適用されない (つまり MMC での完全な形状は必要ない) ことが示されます。
6. 「素材サイズの寸法」(Stock Size Dimension) - 商用素材サイズを表す寸法 (棒素材の直径など) ではこのオプションをオンにします。素材サイズの寸法には公差は必要ありません (指定しても構いません) (ASME Y14.5-2009 第 1.4a 項を参照)。規則 #1は素材サイズの寸法には適用されないことに注意してください。ただし、形状公差が明示的に指定されていない場合、通常は、適用可能な業界または政府の規格によって、真直度や真円度などの幾何公差特性の制限値が定められます。詳細については、ASME Y14.5-2009、第 2.7.2 項を参照してください。
7. 「統計的公差」 - このチェックボックスをオンにした場合、統計的公差記号 が寸法アノテーションに追加されます。統計的公差は Y14.5 規格では十分に定義されておらず、一般的には使用されません。
GD&T Advisor の寸法は CAD モデルの寸法に関連付けられています。「寸法を編集」(Edit Dimension) で寸法のプロパティを修正すると、対応する寸法のプロパティがそれに従って更新されます。公差値を指定する際には、形体の機能について考慮することが重要です。公差値は次の 4 つの方法のいずれかによって決まることが一般的です。
公差解析
会社の設計ガイドライン
一般公差 (通常は重要でない形体に適用)
指定した公差値が部品のコストに重大な影響を与えることがあります。一般的には、その形体の機能要件を満たす最大の公差値を指定するようにします。