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ターニングパラメータ
以下のパラメータは、ターニング NC シーケンスに特有のパラメータです。これらのパラメータは、パラメータ設定時のブランチ名に対応した見出しの下にリストされています。
全 NC シーケンスタイプに利用できる共通製造パラメータについては、「NC シーケンスの共通パラメータ」のトピックを参照してください。このトピックにアクセスするには、「関連項目」のリンクをクリックしてください。
 
デフォルトが -1 のすべてのパラメータに値を指定する必要があります (Creo NC によってデフォルト値は設定されません)。
NC シーケンスパラメータの長さ単位 (該当する場合) は、ワークピースの単位と同じになります。
カットオプション
スキャンタイプ
領域ターニングで、工具動作のタイプと、工具が複数ステップのプロファイルをスキャンする方法を指定します。次のいずれかの値を指定できます。
「タイプ 1」(TYPE_1) - 工具は一方向だけでカットし、それからカットの始点までリトラクトします。複数の凹部がある場合は、工具は最初の凹部を完了し、次の凹部へ移動します。
TYPE_2 - 工具はカットの全長に沿って前後にカットします。
「タイプ 3」(TYPE_3) - 工具は前後に切削します。複数の凹部がある場合は、工具は最初の凹部を完了し、次の凹部へ移動します。
「タイプ 1 接続」(TYPE_1_CONNECT) - 「タイプ 1」と同様に機能しますが、工具は最初のパスの終点から次のパスの開始点までの間ワークピースをプロファイル加工して、1 つのパスから次のパスに工具が移動します。「接続重複」(CONNECT_OVERLAP) パラメータを指定した場合、パスの後、工具は部品のサーフェスに沿って「接続重複」の距離だけ移動してから、次のパスの開始点に移動します。
「ZIGZAG 領域」(ZIGZAG_AREA) - 工具はジグザグパスに沿って前後に切削します。最初のパスは「ステップ深さ」(STEP_DEPTH) の深さだけ切削し、最後のパスは「エンドステップ深さ」(END_STEP_DEPTH) の深さだけ切削します。「エンドステップ深さ」(END_STEP_DEPTH) は常に「ステップ深さ」(STEP_DEPTH) より小さくなければなりません。中間パスの深さは「ステップ深さ」(STEP_DEPTH) から「エンドステップ深さ」(END_STEP_DEPTH) へと徐々に浅くなります。
1. ステップ深さ
2. 「エンドステップ深さ」(END_STEP_DEPTH)
「傾斜リトラクト」(RAMP_RETRACT) - 動作は「タイプ 1」(TYPE_1) とほぼ同じですが、工具は 2 つのパスで「ステップ深さ」(STEP_DEPTH) の深さだけ切削します。1 つ目のパスは直角で、カットの深さは一方の端の「傾斜ステップ深さ」(RAMP_STEP_DEPTH) からもう一方の端のゼロに徐々に変化します。「傾斜ステップ深さ」は常に「ステップ深さ」より小さくなければなりません。2 つ目のパスは水平です。工具は各パスの後で元の位置までリトラクトします。
1. 傾斜ステップ深さ
2. ステップ深さ
「傾斜接続」(RAMP_CONNECT) - 動作は「タイプ 2」(TYPE_2) とほぼ同じですが、工具は 2 つの水平パスで「ステップ深さ」の深さだけ切削します。
1. ステップ深さ
「プランジリリーフ」(PLUNGE_RELIEF) - 動作は「タイプ 1」(TYPE_1) とほぼ同じですが、各パスの前に、工具は「プランジリリーフ深さ」(PLUNGE_RELIEF_DEPTH) の深さだけ切削します。
1. プランジリリーフ深さ
2. ステップ深さ
3. プランジリリーフ長さ
「タイプ 1 接続端」(TYPE1_CONNECT_END) - 動作は「タイプ 1 接続」(TYPE_1_CONNECT) とほぼ同じですが、パスを完了した後で、工具はワークピースをプロファイル加工して、前のパスの終点に移動します。
1. ステップ深さ
2. 「接続重複」(CONNECT_OVERLAP)
「タイプ 1」と「タイプ 1 接続」の違いを次の図に示します。
1. 「スキャンタイプ」(SCAN_TYPE) - 「タイプ 1」(TYPE_1)
2. 「スキャンタイプ」(SCAN_TYPE) - 「タイプ 1 接続」(TYPE_1_CONNECT)
溝切り旋盤では、「スキャンタイプ」(SCAN_TYPE) は工具が中間点から溝の両側に切削するか、一方の側から反対側まで切削するかを指定します。
TYPE_1 (デフォルト) - 中間点で開始し、それぞれの側に交互にパスを作成します。
TYPE_ONE_DIR - 溝の一方の側で開始し、続いて反対側に移動します。
TYPE_ONE_WALL - 中間点から開始し、定義されている完成サイズになるまで、溝のウォールと溝の島のウォールに交互にパスを作成します。
SIDE_TURN - 溝の一方の側から開始して反対側に移動し、指定された PECK_DEPTH の深さで交互にパスを作成します。
WIDTH_STRADDLE - 中間点から開始し、PECK_DEPTH の深さと STEP_OVER の距離で交互にパスを作成します。各パスの端がクリーンカットになります。
PLUNGE_N_RAMP - 溝の一方の側から開始して反対側に移動し、両方の側で溝プロファイルの深さいっぱいまでプランジします。この後、必要なカットが作成されるまで、工具は交互に斜めのパス (RAMP 角度) を作成します。この場合、奇数のカットは溝の深さに並行になり、偶数のカットは斜めになります。
「タイプ 1 接続」(TYPE_1_CONNECT) - 荒削りパス後の溝の側面の均一な残り代を確認します。溝の中間にできるだけ接近するように、溝の最も深い部分からスタートして、各側面に交互にパスを作成します。ウォールに達するまで、必要に応じて長い側面にパスを作り続けます。溝のプロファイルに沿って移動して、プランジパスの間に継続モーションを作成します (領域ターニングでの「タイプ 1 接続」とほぼ同じ)。
溝切り旋盤の「荒削りオプション」(ROUGH_OPTION) が「プロファイルのみ」(PROF_ONLY) の場合、「スキャンタイプ」(SCAN_TYPE) パラメータは無視されます。
荒削りオプション
領域または溝 NC シーケンス中にプロファイルパスを行うかどうか指定します。
「荒削りのみ」(ROUGH_ONLY) - プロファイル走査は行いません。工具は領域ターニングでは水平荒削り走査で切削し、溝切り旋盤では垂直に切削します。
「荒削りプロファイル」(ROUGH_&_PROF) - 荒加工が完了してからプロファイルパスが行われます。
「プロファイルのみ」(PROF_ONLY) - プロファイルパスだけが行われます。
「荒いクリーンアップ」(ROUGH_&_CLEAN_UP) - 「荒削りのみ」(ROUGH_ONLY) と似ていますが、「荒削りのみ」(ROUGH_ONLY) では荒加工が完了すると工具がただちにリトラクトします。「荒いクリーンアップ」(ROUGH_&_CLEAN_UP) では、工具はプロファイルに沿ってその端まで走査してからリトラクトします。
荒削りの各種オプションを使用した場合のツールパスを次の図に示します。
1. 「荒削りオプション」(ROUGH_OPTION) - 「荒削りのみ」(ROUGH_ONLY)
2. 「荒削りオプション」(ROUGH_OPTION) - 「荒削りプロファイル」(ROUGH_&_PROF)
3. 「荒削りオプション」(ROUGH_OPTION) - 「荒いクリーンアップ」(ROUGH_&_CLEAN_UP)
4. 「荒削りオプション」(ROUGH_OPTION) - 「プロファイルのみ」(PROF_ONLY)
ワークピース基準トリム
ワークピース境界を越えて、スケッチに従ってツールパスを延長できます。「ワークピース基準トリム」が "NO" (デフォルト) に設定されると、カットのスケッチ全体によりマシンゾーンが形成されます。垂直線が右の境界として追加され、水平線が左の境界として追加されます。「ワークピース基準トリム」(TRIM_TO_WORKPIECE) を「はい」(YES) に設定すると、マシンゾーンはワークピース境界の外側に定義され、この境界を越える小さな延長が Creo NC によって自動的に決まります。
「ワークピース基準トリム」の値として「はい」または "NO" を選択した場合のツールパスの違いを、次の図に示します。
1. スケッチ断面はワークピースを超えて延長されます。
2. 「ワークピース基準トリム」(TRIM_TO_WORKPIECE) - 「はい」(YES)
3. 「ワークピース基準トリム」(TRIM_TO_WORKPIECE) - 「いいえ」(NO)
「カット方向」(CUT_DIRECTION)
ターニング NC シーケンスのデフォルトの切削方向 (ターニングおよび中ぐり旋盤では右から左、フェーシングでは下向き) を反対にできます。次の値を指定できます。
STANDARD (デフォルト) - デフォルトの方向を使用します。
「反転」(REVERSE) - 切削方向を反転します。工具はターニングおよび中ぐり旋盤では左から右に、フェーシングでは中心から上に向かって切削します。
点出力
左側の工具のどの点を CL 出力の制御点に使用するかを選択できます。
CENTER (デフォルト) - 先端コーナー R の中心 (デフォルトの制御点)。
TIP - 出力点はデフォルトの制御点から NOSE_RADIUS の値だけ、下および左方向にオフセットされます。
X_OFFSET - 出力点は、デフォルトの制御点から NOSE_RADIUS の値だけ下方向にオフセットされます。
Z_OFFSET - 出力点は、デフォルトの制御点から NOSE_RADIUS の値だけ左方向にオフセットされます。
CENTER_RIGHT - "CENTER" と同様に機能しますが、工具の右側になります (溝切り旋盤のみ)。
TIP_RIGHT - TIP と同様に機能しますが、工具の右側になります (溝切り旋盤のみ)。
X_OFFSET_RIGHT - "X_OFFSET" と同様に機能しますが、工具の右側になります (溝切り旋盤のみ)。
Z_OFFSET_RIGHT - "Z_OFFSET" と同様に機能しますが、工具の右側になります (溝切り旋盤のみ)。
 
*注記 右側の工具では、出力点が右にオフセットします。同じように、フラッシュ先端のある左側の工具では、出力点が右にオフセットします。
すべてのオフセットは、デフォルトの工具断面の回転方向を基準に決定されます。同じ点がターニング、中ぐり旋盤、フェースターニングにも使用されます。これは領域、プロファイル、溝切り旋盤にのみ適用できます。
「点出力」の値として「中心」、「先端」、「X オフセット」、または「Z オフセット」を選択した場合に使用される工具上の正確な点を次の図に示します。
1. 「点出力」(OUTPUT_POINT) - 「中心」(CENTER)
2. 「点出力」(OUTPUT_POINT) - 「先端」(TIP)
3. 「点出力」(OUTPUT_POINT) - 「X オフセット」(X_OFFSET)
4. 「点出力」(OUTPUT_POINT) - 「Z オフセット」(Z_OFFSET)
ガウジ回避タイプ
ターニング NC シーケンスのガウジチェックのタイプを指定できます。「先端のみ」(TIP_ONLY) (デフォルト) は工具先端についてのみガウジ回避を計算します。「先端 サイド」(TIP_&_SIDES) は工具先端と切削両面についてガウジ回避を計算します。ガウジを回避するようツールパスが変更され、材料除去シミュレーションに工具ジオメトリが反映されます。これは領域とプロファイルターニングにのみ適用できます。
「ガウジ回避タイプ」パラメータの両方の値で加工した後のツールパスとワークピースを、次の図に示します。
1. 「ガウジ回避タイプ」(GOUGE_AVOID_TYPE) - 「先端のみ」(TIP_ONLY)
2. 「ガウジ回避タイプ」(GOUGE_AVOID_TYPE) - 「先端 & サイド」(TIP_&_SIDES)
コーナー仕上げタイプ
領域 NC シーケンスのパスをプロファイル加工する場合に凸状コーナーを通過する際の、2 とおりのツールパス生成方法を示します。
FILLET (デフォルト) - ツールパスは円弧で接続された 2 つの直線線分から成ります。
STRAIGHT - ツールパスは交差するまで延長された 2 つの直線線分から成ります。
「コーナー仕上げタイプ」パラメータの値として「フィレット」または「直線」を選択した場合に生成されるツールパスを、次の図に示します。
1. 「コーナー仕上げタイプ」(CORNER_FINISH_TYPE) - 「フィレット」(FILLET)
2. 「コーナー仕上げタイプ」(CORNER_FINISH_TYPE) - 「直線」(STRAIGHT)
3. 部品
4. ツールパス
 
*注記 工具が大きすぎて部品のキャビティに収まらない場合、STRAIGHT は機能しないことがあります。
*注記 下図の例では、工具 (1) は部品 (2) のキャビティに完全には収まりません。「コーナー仕上げタイプ」が「フィレット」の場合、ツールパス (3) が生成されます。「コーナー仕上げタイプ」が「直線」の場合、ツールパスを生成できません (4)。
「XY ピッチ調整」(STEPOVER_ADJUST)
「はい」(YES) (デフォルト) では、荒削り NC シーケンスの間、カット領域に渡って、または溝の幅に沿って、カットパスを均等に配分できます。"NO" に設定すると、距離は「ステップ深さ」(STEP_DEPTH) (領域ターニングの場合) または「XY ピッチ」(STEP_OVER) (溝切り旋盤の場合) によって決められます。
「溝仕上げタイプ」(GROOVE_FINISH_TYPE)
溝切り旋盤 NC シーケンスのプロファイルパスの中間リトラクトを指定できます。
NO_BACKCUT (デフォルト) - 工具は一方の側で溝に入り、溝のプロファイルに沿った途中の点でリトラクトし、もう一方の側に入ってカットを完了します。
CONTINUOUS - 工具は一方の側で溝に入り、横切ってカットし、もう一方の側で終了します。
「代替側出力」(ALTERNATE_SIDE_OUTPUT)
「はい」(YES) に設定すると (デフォルトは "NO")、工具カッティング材料側に基づいた溝切り旋盤 NC シーケンスの CL 出力を生成できます。スキャンタイプ「タイプ 1」(TYPE_1) と「タイプ 1 接続」(TYPE_1_CONNECT) では、最初のプランジを「点出力」(OUTPUT_POINT) パラメータで指定した出力点で作成します。工具は、開始高さまでリトラクトします。その後、「代替オフセット値」(ALT_OSETNO_VAL) パラメータで定義した OSETNO 付きの新しい TURRET 文が Creo NC によって発行され、工具が工具開始材料側に基づいた X、Y、Z 出力の新しいプランジの始点に移動します。このパターンが全荒削りパスで繰り返されます。
「バックカットなし」(NO_BACKCUT) に設定した「溝仕上げタイプ」(GROOVE_FINISH_TYPE) のプロファイルパスでは、「点出力」パラメータで指定した第 1 出力点が溝に沿った中間点でリトラクトが乗じるまでアクティブになります。工具が開始高さまで戻った後、「代替オフセット値」パラメータで定義した OSETNO 付きの新しい TURRET 文が Creo NC によって発行され、残りの溝が工具の反対側と新しいオフセットレジスタで切削されます。
「深溝オプション」(DEEP_GROOVE_OPTION)
深い溝を加工するオプションを 2 つ提供します。
深さ (BY_DEPTH) (デフォルト) - 工具が FULL_RETRACT_DEPTH でリトラクトしている PECK_DEPTH 増分の溝の底までカットします (次のパスに進む前に指定した場合)。
幅 (BY_WIDTH) - 工具は各 PECK_DEPTH で溝の全幅を完全に加工します。
これは、溝切り旋盤 NC シーケンスにのみ適用できます。
「ステップ深さ計算」(STEP_DEPTH_COMPUTATION)
ステップの深さを計算する次の 2 つのオプションがあります。
「ターニング領域のサブ領域ごと」(BY_REGION) - ステップの深さは領域に基づいて計算されます。工具は「ステップ深さ」(STEP_DEPTH)、「XY ピッチ調整」(STEPOVER_ADJUST)、「最小ステップ深さ」(MIN_STEP_DEPTH)、「パス数」(NUMBER_PASSES) の各パラメータに指定されている値に基づいて、指定された深さを切削します。切削深さが領域内に指定されている「最小ステップ深さ」の値以上である場合、この後工具は 1 つのパスで残りの材料を切削します。
「ターニング領域全体」(BY_AREA) - ステップの深さは面積に基づいて計算されます。この場合、ツールパスのステップ深さは一定になります。最終パスは、除去されずに残っている材料の量に応じて、ステップ深さが変わる場合と変わらない場合があります。
カットパラメータ
「工具クリアランス」(TOOL_CLEARANCE)
ソリッド工具の外形を使うとき、工具のホルダーをガウジ回避するのに使用する距離。
ステップ深さ
荒削り NC シーケンス中の走査ごとの深さ増分。「ステップ深さ」は 0 より大きくなければなりません。デフォルトは設定されていません ("-1" と表示されます)。これは領域ターニングでのみ利用できます。
「エンドステップ深さ」(END_STEP_DEPTH)
「エンドステップ深さ」と「ステップ深さ」の値が異なる場合、NC シーケンスのステップ深さは「ステップ深さ」の値から開始し、最終スライスまでの各追加スライスで徐々に深さが増減します。最終スライスでは、「ステップ深さ」の値が「エンドステップ深さ」の値と同じになります。これは領域ターニングでのみ利用できます。
「最小ステップ深さ」(MIN_STEP_DEPTH)
参照部品の中間の直径の加工方法を制御します。デフォルトは (-) で、この場合はすべての直径を残り代まで加工します。これは領域ターニングでのみ利用できます。
「荒削り残り代」(ROUGH_STOCK_ALLOW)
および
「プロファイル残り代」(PROF_STOCK_ALLOW)
荒削りカット後に残る、仕上げカット用の素材の量。両パラメータとともに荒削りカット NC シーケンスにのみ使用され、領域と溝 NC シーケンスの荒削りおよびプロファイル加工に別の残り代を指定します。「プロファイル残り代」(PROF_STOCK_ALLOW) の値は「荒削り残り代」(ROUGH_STOCK_ALLOW) 以下に設定する必要があります。自動材料除去の後でジオメトリを表示する場合、Creo NC で「プロファイル残り代」(PROF_STOCK_ALLOW) が使用されます。「プロファイル残り代」(PROF_STOCK_ALLOW) のデフォルト値は 0 です。
次の左側の図は、「荒削りオプション」(ROUGH_OPTION) が「荒削りのみ」(ROUGH_ONLY) に設定されたツールパスを示しています。最終カットの後に残る素材の量は「荒削り残り代」(1) と等しくなります。「荒削りオプション」(ROUGH_OPTION) が「荒削りプロファイル」(ROUGH_&_PROF) に設定されている場合、右側の図に示すように、工具はプロファイルパスも作成し、このカットの後に残る素材の量は「プロファイル残り代」(PROF_STOCK_ALLOW) (3) になります。
「残り代」(STOCK_ALLOW)
プロファイルターニング NC シーケンスの残り代と、ねじ切り旋盤で最終的にプログラムされたねじの深さを決定します。デフォルトは 0 です。
「Z_残り代」(Z_STOCK_ALLOW)
Z 方向の残り代を指定して、直径とワークピース面で異なる量の素材を残すことができます。このパラメータは荒加工でのみ使用されます。デフォルト値はダッシュ (-) で、このときは「荒削り残り代」(ROUGH_STOCK_ALLOW) 値が使用されます。
「ステップ深さ」(Step Depth) と「残り代」(Stock Allowance)
1. ステップ深さ
2. 「Z 残り代」(Z_STOCK_ALLOW) (または「Z 残り代」(Z_STOCK_ALLOW) が "-" の場合は「荒削り残り代」(ROUGH_STOCK_ALLOW))
「パス数」(NUMBER_PASSES)
領域または溝 NC シーケンス中のツールパスの数をさらに制御します (領域ターニングでは「ステップ深さ」(STEP_DEPTH) パラメータ、溝切り旋盤では「XY ピッチ」(STEP_OVER) でも制御されます)。Creo NC で「パス数」(NUMBER_PASSES) パラメータ値 (0 でない場合) を使ってステップの深さが計算され、「ステップ深さ」(STEP_DEPTH) (または「XY ピッチ」(STEP_OVER)) 値と比較して小さい方が使用されます。
「カット角度」(CUT_ANGLE)
角度を付けて切削できます。角度は、ターニングおよび中ぐり旋盤では Z 軸を基準に、フェーシングでは X 軸を基準に測定されます。デフォルトは 0 です。これは領域ターニングでのみ利用できます。次の図に、「カット角度」(1) が 165 度に設定されているツールパスを示します。
「プロファイルパス数」(NUM_PROF_PASSES)
プロファイルパス数を指定します。領域と溝切り旋盤では、「荒削りオプション」(ROUGH_OPTION) が「荒削りプロファイル」(ROUGH_&_PROF) または「プロファイルのみ」(PROF_ONLY) の場合に適用できます。デフォルトは 1 です。
プロファイル増分
プロファイルパス間のオフセットを指定します。最終パスは常に同じであるため、最初のパスは最終パスから (NUM_PROF_PASSES-1)*PROF_INCREMENT によってオフセットされます。「プロファイル増分」(PROF_INCREMENT) のデフォルト値は 0 です。「プロファイルパス数」(NUM_PROF_PASSES) が 1 より大きい場合、「プロファイル増分」(PROF_INCREMENT) には正の値を指定する必要があります。
次の例では、「プロファイルパス数」(NUM_PROF_PASSES) は 3 です。工具は「プロファイル増分」(PROF_INCREMENT) の値だけ相互にオフセットした 3 つのカットパスを作成します (1)。
「凹状半径」(CONCAVE_RADIUS)
凹状コーナーのラウンドコーナー条件の半径を定義します。
「凸状半径」(CONVEX_RADIUS)
凸状コーナーのラウンドコーナー条件の半径を定義します。
「面取り寸法」(CHAMFER_DIM)
面取りコーナー条件が追加される際に面取りのサイズを定義します。
START_OVERTRAVEL
および
END_OVERTRAVEL
この 2 つのパラメータは、各パスの始めと終りで工具がワークピースの外側を移動する距離を指定します。このパラメータは領域とプロファイルターニングに適用できます。デフォルトの値は 0 です。領域ターニングでは、カット延長がカットモーションの方向に平行になる場合にのみ、「オーバートラベル開始」と「オーバートラベル終了」が適用されます。次の例では、「オーバートラベル開始」が適用され (1)、「オーバートラベル終了」は適用されません (2)。
「バッククリアランス角度」(BACK_CLEAR_ANGLE)
工具が直前の加工領域より小さい直径の領域に入るときに、工具の反対の端がワークピースを離れる最小角度を指定します。デフォルトは 5 です。
ステップ深さ
2 つの隣接するカット間の距離。デフォルトは設定されていません ("-1" と表示されます)。これは荒削り溝切り旋盤、つまり「プロファイルのみ」(PROF_ONLY) 以外の「荒削りオプション」(ROUGH_OPTION) をとる場合にのみ適用できます。
SIDEWALL_OFFSET
(「荒削りオプション」(ROUGH_OPTION) が「プロファイルのみ」(PROF_ONLY) または「荒削りプロファイル」(ROUGH_&_PROF) に、「溝仕上げタイプ」(GROOVE_FINISH_TYPE) が「バックカットなし」(NO_BACKCUT) に設定されている場合) 溝切り旋盤のプロファイルパスの中間リトラクト点を制御できます。「側面ウォールオフセット」はカットの後半の長さ、つまりリトラクト点と溝の底の端点の間の距離を指定します。デフォルトは (-) で、この場合工具は底エンティティの中間点でリトラクトします。
PECK_DEPTH
値が 0 以外の値に設定されると、ペックサイクルが実行されます。デフォルトは 0 です。これは荒削り溝切り旋盤、つまり「プロファイルのみ」(PROF_ONLY) 以外の「荒削りオプション」(ROUGH_OPTION) をとる場合にのみ適用できます。
「代替オフセット値」(ALT_OSETNO_VAL)
「代替側出力」(ALTERNATE_SIDE_OUTPUT) パラメータを「はい」(YES) に設定しているとき、溝切り旋盤 NC シーケンスの代替オフセットレジスタ値を指定します。デフォルト値は (-)、つまり「使用しない」です。
「接続重複」(CONNECT_OVERLAP)
パスの後で次のパスの開始点にプロファイルする前に、工具が部品のサーフェスに沿って移動する距離を指定します。「接続重複」パラメータが使用されるのは、「スキャンタイプ」(SCAN_TYPE) が「タイプ 1 接続」(TYPE_1_CONNECT) に指定されている場合だけです。
「端点カット送り」(END_CUT_FEED)
一般的に、ターニング工具がショルダーに近づくときに、ターニングの方向が突然変わることによって工具のカッター刃先に何らかの応力が加わることがあります。このような応力の発生を防止するため、「端点カット送り」(END_CUT_FEED) パラメータに適切な値を指定することで、カットモーションの送り速度を設定できます。
「カット送り解除」(CUT_FEED_CLEAR)
「端点カット送り」(END_CUT_FEED) パラメータに指定されているカット送りが適用されるショルダーからの距離を指定します。
マシン
SPINDLE_SPEED
マシンのスピンドルが回転する速度 (RPM)。デフォルトの「スピンドル回転速度」(SPINDLE_SPEED) は設定されていません ("-1" と表示されます)。
SPINDLE_SENSE
スピンドルの回転方向。これは「時計回り」(CW) (デフォルト) または「反時計回り」(CCW) のいずれかになります。
SPINDLE_RANGE
「範囲なし」(NO_RANGE) (デフォルト)、「低」(LOW)、「中間」(MEDIUM)、「高」(HIGH)、「番号」(NUMBER)。「範囲なし」(NO_RANGE) 以外の値を設定していれば、範囲が CL ファイルの SPINDL コマンドに含められます (例: "RANGE, LOW")。「番号」(NUMBER) を設定した場合は、「範囲数」(RANGE_NUMBER) パラメータの値が SPINDL コマンドで使用されます (例: "RANGE, 4"。ここで、4 は「範囲数」(RANGE_NUMBER) パラメータ値)。
RANGE_NUMBER
「スピンドル回転範囲」(SPINDLE_RANGE) が「番号」(NUMBER) に設定されている場合、指定した値は SPINDL コマンドで「範囲数」として使用されます。デフォルトは 0 です。
MAX_SPINDLE_RPM
(-) (デフォルト) 以外の値に設定した場合、MAXRPM 属性が SPINDL コマンドに追加されます。
SPEED_CONTROL
「一定RPM」(CONST_RPM)、「一定サーフェスフィート/分」(CONST_SFM)、「一定サーフェスメートル/分」(CONST_SMM)。
「速度制御」のデフォルトは「一定RPM」です。
CUTCOM
工具補正を制御します。次のオプションがあります。
ON - 工具補正を CL ファイルに出力します。
「オフ」(OFF) (デフォルト) - 工具補正はありません。
CUTCOM 文はカットモーションへ出力されません。
CUTCOM_REGISTER
工具補正データを保持するマシン制御装置のレジスタ番号を指定します。デフォルトは 0 です。
TOOL_ORIENTATION
工具の回転方向を制御できます。これは工具軸から NC シーケンス座標系の Z 軸までの時計回りの角度 (度数) を表します。「工具方向」(TOOL_ORIENTATION) には 0 から 360 の間の任意の値を指定できます。デフォルトは 0 です。
 
*注記 ヘッド 2 では、角度は反時計回りに測定されます。つまり、ヘッド 1 の「工具方向」が 90 の場合、工具シャンクは NC シーケンス座標系の正方向の X 軸に沿って回転し、ヘッド 2 では負方向の X 軸に沿って工具シャンクが回転します。
「工具位置角度」(TOOL_POSITION_ANGLE)
Y 軸を中心にして一定の角度だけ回転させることでターニング工具を配置できます。「工具位置角度」(TOOL_POSITION_ANGLE) には 0 から 360 の間の任意の値を指定できます。デフォルトは 0 です。
たとえば、「工具設定」(Tools Setup) ダイアログボックスで「工具位置角度」(TOOL_POSITION_ANGLE) の値を 15 に設定し、回転を標準に設定した場合、CL ファイルへの出力は、ROTHED/BAXIS, ATANGL, 15.00, CCW になります。
 
「工具位置角度」(TOOL_POSITION_ANGLE) パラメータを適用するには、ミル/ターンワークセルでターニング工具の配置を有効にする必要があります。
「工具位置角度」(TOOL_POSITION_ANGLE) に指定した値が「工具方向」(TOOL_ORIENTATION) に加算されて、工具のカット方向が設定されます。
「工具位置角度」(TOOL_POSITION_ANGLE) に正の値を指定すると、工具は Y 軸を中心に反時計回りに回転し、負の値を入力すると、工具は Y 軸を中心に時計回りに回転します。正と負の値によって、ワークセルで割り当てられる回転の向きを示します。
「フラッシュ工具」(FLASH_TOOL)
切削工具をフラッシュできます。つまり、工具をそのスピンドルを中心に 180 度回転させて、反対方向に切削できます。工具のフラッシュを可能にするには、「フラッシュ工具」(FLASH_TOOL) を「はい」(YES) に設定します。デフォルトは "NO" です。
フラッシュ方向が設定されている工具で「フラッシュ工具」(FLASH_TOOL) を「はい」(YES) に設定した場合、工具の向きが X 軸を中心に 180 度回転し、切削方向が反転します。フラッシュ方向が設定されていない工具で「フラッシュ工具」(FLASH_TOOL) を「はい」(YES) に設定した場合、その工具にはフラッシュ方向が定義されていないことを知らせるメッセージが表示されます。
「フラッシュ工具」(FLASH_TOOL) を「はい」(YES) に設定すると、CL ファイル内の TURRET 文にオフセットレジスタが表示されます。これは、「工具設定」(Tools Setup) ダイアログボックスの「オフセットテーブル」(Offset Table) タブページで、フラッシュ方向に対して定義されたオフセット番号です。
DELAY
溝の底で工具が待機 (ドウェル) する時間 (秒)。デフォルトは 0 で、この場合 "DELAY / t" 文は CL ファイルに使用されません。これは溝切り旋盤にのみ適用できます。
開始/終了
「プランジ角度」(PLUNGE_ANGLE)
工具がワークピースにアプローチする角度。デフォルトは 0 です。このパラメータは領域とプロファイルターニングに適用できます。
「引き抜き角度」(PULLOUT_ANGLE)
工具をワークピースから引き離す角度。デフォルトは 0 です。このパラメータは領域とプロファイルターニングに適用できます。
PULLOUT_ANGLE に異なる値を設定した場合のツールパス表示を次の図に示します。
1. プランジ角度 45
2. 「引き抜き角度」(PULLOUT_ANGLE)
3. プランジ角度 0
4. 引き抜き角度 45
「リトラクト比率」(RETRACT_RATIO)
領域ターニング NC シーケンス中の工具リトラクトモーションの深さを制御します。この深さは「ステップ深さ」(STEP_DEPTH) の比率として指定します。デフォルトは 1.1 です。
領域ターニング NC シーケンスにおける「リトラクト比率」の使用法を次の図に示します。
1. ステップ深さ
リトラクト深さ = ステップ深さ * リトラクト比率
PULLOUT_DIST
工具の最終リトラクトに使用します。デフォルトは 0 で、この場合、リトラクトのシステムデフォルト値が使用されます。これは溝切り旋盤にのみ適用できます。
FULL_RETRACT_DEPTH
ペックサイクル溝切り旋盤にのみ適用できます。0 (デフォルト) 以外の値の場合、溝の最上部より下のこの深さに達すると、工具は「クリアランス距離」(CLEAR_DIST) までリトラクトします。
CLEAR_DIST
溝 NC シーケンスでは、「プランジ送り」(PLUNGE_FEED) が終って「カット送り速度」(CUT_FEED) が始まる点までのクリアランス距離 (ワークピースのサーフェスより上) になります。ねじ NC シーケンスでは、ワークピースからのクリアランス距離 (AI パラメータの "FEDTO, d" の "d" に相当) になります。デフォルトは 1 です。
「アプローチ距離」(APPROACH_DISTANCE)
領域ターニングで、荒加工の初期開始、およびプロファイルモーションの開始に使用されます。また、NC シーケンスタイプすべての工具のアプローチモーションの長さも指定します。デフォルトは 0 です。
EXIT_DISTANCE
領域ターニングで、荒加工の終了、およびプロファイルモーションの終了に使用されます。また、NC シーケンスタイプすべての工具終了モーションの長さも指定します。デフォルトは (-)、つまり 0 です。
リード半径
工具がリードインまたはリードアウトするときの正接円モーションの半径。リードイン/リードアウトツールモーションの作成時、またはプロファイルターニングのカット構築で使用します。デフォルトは 0 です。
「正接リードステップ」(TANGENT_LEAD_STEP)
工具のリードイン/リードアウト円モーションに正接な直線モーションの長さ。プロファイルターニングのカット構築でリードインおよびリードアウトモーションを作成するときに使用します。デフォルトは 0 です。
垂直リードステップ
工具のリードイン/リードアウトモーションの正接部分に垂直な直線モーションの長さ。プロファイルターニングのカット構築でリードインおよびリードアウトモーションを作成するときに使用します。デフォルトは 0 です。
「カット開始終了」(CUT_ENTRY_EXT)
プロファイルターニングでは、個々のカットまたはスライスの開始移動タイプを指定します。次の値があります。
「なし」(NONE) - 入力移動なし。
「接線」(LINE_TANGENT) - 工具はカットまたはスライスの接線で入ります。
「垂直」(NORMAL) - 開始モーションはカットモーションに垂直な直線です。
「リードイン」(LEAD_IN) - 工具はカットまたはスライスにリードインします。
「プランジ」(PLUNGE) - 選択したカットモーションまたはアプローチモーションの前に、工具はプランジします。このパラメータは、「アプローチ距離」(APPROACH_DISTANCE) および「プランジ角度」(PLUNGE_ANGLE) パラメータと連動します。
「カット終了範囲」(CUT_EXIT_EXT)
プロファイルターニングでは、中間カットまたは中間スライスのデフォルトの終了移動タイプを指定します。次の値があります。
「なし」(NONE) - 開始移動なし。
「接線」(LINE_TANGENT) - 工具はカットまたはスライスの接線で終了します。
「垂直」(NORMAL) - 終了モーションはカットモーションに垂直な直線です。
「リードアウト」(LEAD_OUT) - ツールはカットまたはスライスに対する円弧に沿って終了します。
「終点に移動」(GOTO_END) - プロファイルターニングステップの定義で終点を指定した場合、工具はカットモーション終了時に指定されているデータム点まで移動します。工具の移動方向は、「モーション終了」(END_MOTION) パラメータのオプションを選択するときに定義します。
「HOME に移動」(GOHOME) - 工具はカットモーション終了時に指定されている HOME 点まで移動します。オペレーションに HOME 点を指定しておく必要があります。工具の移動方向は、「モーション終了」(END_MOTION) パラメータのオプションを選択するときに定義します。
「引き抜き」(PULLOUT) - 選択したカットモーションの後、工具が離れていきます。このパラメータは、「終了ピッチ」(EXIT_DISTANCE) および「引き抜き角度」(PULLOUT_ANGLE) パラメータと連動します。
角度の測定位置
リードインの際の工具の円モーションにより作成される円弧の角度。プロファイルターニングのカット構築でリードインおよびリードアウトモーションを作成するときに使用します。デフォルトは 90 です。
「終了角度」(EXIT_ANGLE)
リードアウトの際の工具の円モーションにより作成される円弧の角度。プロファイルターニングのカット構築でリードインおよびリードアウトモーションを作成するときに使用します。デフォルトは 90 です。
プロファイルターニングで使用される各種開始/終了パラメータを次の図に示します。
1. カットモーション
2. 垂直リードステップ
3. 正接リードステップ
4. リード半径
5. 角度の測定位置
6. 終了角度
ねじ
THREAD_FEED
インチあたりのねじ山の数。デフォルト値は設定されていません ("-1" と表示されます)。
THREAD_FEED_UNITS
TPI (デフォルト)、mm/回転、インチ/回転。ピッチ指示を変更できます。
「深さ比率」(PERCENT_DEPTH)
各パスごとに残った除去材料の比率を示す、0 から 1 の間の小数。
 
*注記 このオプションは ISO 規格の CL データではなく、マクロにのみ有効です。
「最終パス数」(NUMBER_FIN_PASSES)
最終的なねじの深さ (「残り代」(STOCK_ALLOW) で決めます) に達した後のパスの数を設定します。デフォルトは 1 です。
「開始番号」(NUMBER_STARTS)
複数開始ねじのねじ切り開始点の数 (AI パラメータ "TIMES,t"、および ISO パラメータ "MULTRD,t" に相当します)。たとえば「開始番号」が 4 に設定されると、部品の周りに等間隔に 4 つのねじ切り開始点が配置されます。
「カット数」(NUMBER_CUTS)
ISO ねじの複数カットで工具が配置される回数 (ISO パラメータ "CUTS,c" に相当します)。
「横送りカット数」(NUM_TRANSVERSE_CUTS)
AI ねじの複数カットで工具が配置される回数 (AI パラメータ "OFSETL,n,o" の "n" に相当します)。
カットオフセット
AI ねじの複数カットおよびねじ切り加工におけるカット間のオフセット距離 (AI パラメータ "OFSETL,n,o" の "o" に相当します)。
「横送りカット数」と「カットオフセット」パラメータを次の図に示します。この例では、「横送りカット数」は 4 です。
1. ねじプロファイル
2. 工具
3. カットオフセット
「ねじ点出力」(OUTPUT_THRD_PNTS)
「はい」(YES) (デフォルト) に設定した場合、ねじの始点では CL ファイルの THREAD/AUTO コマンドの前に、ねじの終点では THREAD/AUTO コマンドの後に GOTO 文が挿入されます。"NO" に設定した場合、GOTO 文は使用されません。
「インフィード角度」(INFEED_ANGLE)
工具が切削を開始する角度。デフォルトの値は 0 です。
「ねじ深さ」(THREAD_DEPTH)
ねじの深さ (「一般」(General) ねじタイプのみ)。デフォルト値は設定されていません ("-1" と表示されます)。
「ねじ深さ方法」(THREAD_DEPTH_METHOD)
このパラメータでは、次の方法によって最終ねじ深さを指定できます。
「ステップ使用」(BY_STEP) - 各カットの深さ増分を指定します。これは各パスで工具が移動する距離です。
「パーセント使用」(BY_PERCENT) - 一連の各パスで材料が除去される比率を指定します。この比率は「深さ比率」(PERCENT_DEPTH) パラメータを使用して指定します。
「カット使用」(BY_CUTS) - 工具が最終ねじ深さに達するまでのカットの総数を指定できます。この値は「カット数」(NUMBER_CUTS) パラメータを使用して入力します。
「完全深さ」(FULL_DEPTH) - 1 回のパスで最終ねじ深さに到達します。これがデフォルトの方法です。
一般
「材料除去カットインバウンド」(MATREMCUT_INBOUND) - 「はい」(YES) に設定されている場合、内径ターンプロファイル用に正確な材料除去カットが作成されます。これはプロファイルターニングにのみ適用できます。