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3 軸と 5 軸の穴あけ加工
3 軸穴あけ加工は、旋盤、ミル、ミル/ターンセンターから実行できます。3 軸穴あけ加工の NC シーケンスを作成するとき、穴はすべて互いに平行に、かつリトラクト面に垂直になるように方向付ける必要があります。
5 軸の穴あけ加工では、ドリルする穴の軸はリトラクトサーフェスに垂直である必要はありません。5 軸の穴あけ加工は、5 軸のミルまたはミル/ターンのワークセンターでのみ利用可能です。
穴あけ加工 NC シーケンスを実行するヘッドを指定するには、「ドリリング」(Drilling) タブの 、または オプションを使用します。これらのオプションは次の場合に使用できます。
4 軸および 5 軸ターニングで、すべてのヘッドのオプションを選択した場合。
ミリングで、両方のヘッドでミル加工するオプションを選択した場合。
5 軸の穴あけ加工を行う場合、リトラクト面を使用すると工具は以下の図に示すように移動します。工具を穴の軸と開始サーフェスとの交点より「クリアランスオフセット」(CLEARANCE_OFFSET) パラメータ上の位置に定義した点まで早送りし、穴の軸に平行になるように工具軸を回転し、穴の上側に「クリアランス距離」(CLEAR_DIST) だけ早送りし、「カット送り速度」(CUT_FEED) で穴をあけ、「クリアランスオフセット」(CLEARANCE_OFFSET) までリトラクトし、次の穴に移動します。
1. クリアランス距離
2. クリアランスオフセット
3. 最初の穴の開始サーフェス
4. 次の穴の開始サーフェス
5. 最初の穴を終了したドリルサイクル
6. ドリル後にツールはリトラクト
7. 次の穴をドリルするためにツールが配置される
8. ツールがドリルを開始
5 軸穴あけ加工のリトラクトサーフェスを定義する場合、工具は穴をドリルした後このサーフェスをリトラクトし、次の穴の上の点までこのサーフェスに沿って垂直に移動し、穴軸に平行に工具自体を回転し、「クリアランス距離」(CLEAR_DIST) に早送りし、穴をドリルしてリトラクトサーフェスに戻ります。
 
*注記 リトラクトサーフェスは回転サーフェスでなければなりません。