製造 > ワイヤ放電加工 > コアレスモーションの開始点の指定
  
コアレスモーションの開始点の指定
コアレスモーションを作成すると、指定したコンターとらせんステップに基づいて、デフォルトの開始点が計算されます。「カット方向」(CUT ALONG) メニューの「ねじ点」(Thread Point) オプションを使ってデータム点を作成または選択すると、コアレスモーションの別の開始点を指定できます。スキャン軌道とデフォルトの開始点が計算され、スキャンパターンの接続部分をたどって、ワイヤがユーザー定義の開始点 (ねじ点) からデフォルトの開始点に移動します。
次の図に、ユーザー定義の開始点を使用し、RETURN_TO_START を YES に設定したツールパスの例を示します。
1. デフォルト開始点
2. ユーザー定義の開始点
"RETURN_TO_START" パラメータを YES に設定すると (デフォルトは NO)、カットモーションの終了時にワイヤが開始点に戻ります。
接続モーションは、"CUT_MOTION_CONNECT" パラメータで定義します。"CUT_MOTION_CONNECT" を "CUT_WIRE" に設定すると (デフォルト)、ワイヤはロードされず、"FREE_FEED" 速度で直線に沿って後続のカットモーションの開始点に送られます。"CONTINUOUS" に設定すると、ワイヤは "CUT_FEED" 速度で、コアレスモーションの終点から後続のカットモーションの開始点に移動します。
ねじ点とアプローチ点の両方を指定した場合、ワイヤがねじ点でロードされて直接アプローチ点に移動してから、アプローチ点がユーザー定義の開始点として使用されます。