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軌道ミリングツールのスケッチ
2軸と3軸の軌道ミリングでは、標準ツールを使用することも、NC シーケンス用に独自のツールをスケッチすることもできます。ツールは回転突起としてスケッチされます。
スケッチは工具断面の片側を表します。スケッチ全体が対称軸の片側に位置する必要があります。対称軸は垂直で、スケッチは右側に位置する必要があります。
断面は完全に閉じている必要があります。
スケッチしたツールでは、以下の図に示すように工具断面スケッチに座標系を追加することにより、工具の先端 (チップ) 以外に制御点を指定できます。続いて制御点が指定した軌道に従うように、ツールがスイープされます。
標準の (編集された) ツールと、制御点が指定されていないスケッチツールでは、ツールの先端が使用されます。標準ツールの先端は、ツールの制御点によって決まります。スケッチツールの先端は、工具断面スケッチの最低点 (同じ低さの頂点が複数ある場合は、左下の点) で決定します。
 
*注記 制御点を使用するときは、ツールオフセットオプションを正しく指定してください。たとえば、スロットの側面エッジを選択して、ツールの周辺に制御点を配置するときは、ツールオフセット方向として「なし」(None) を選択します。また、ツール制御点に使用した座標系の回転方向に基づいて、カット方向を選択してください。工具が軌道に沿って移動するとき、X 軸は軌道方向を指し、Y 軸は上方向を指す必要があります。
以下の図は、スケッチツールの制御点の指定を示します。
1. これらのエッジを選択します。
2. このツールをスケッチします。
3. ツール制御点
 
*注記 2軸軌道ミリングのスケッチツールを定義する場合には、ツール軸に座標系を配置することもできます。座標系が配置されているレベルで工具直径が計算され、この直径がツールオフセットに使用されます。これにより、両方向へのカットに同じスケッチツールを使用できます。ツールオフセットオプションとして「なし」(None) を指定する必要がありますが、座標系の方向に応じてカット方向を選択する必要はなくなります。