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インスタンスアクセラレータファイルについて
インスタンスアクセラレータファイルという特殊なファイルにインスタンスを保存すると、Creo Parametric でディスクから部品またはアセンブリのインスタンスを呼び出す際にかかる時間を大幅に削減できます。各インスタンスは、各自の固有のアクセラレータファイルに保存されます。部品インスタンスは instancename.xpr、アセンブリインスタンスは instancename.xas に保存されます。
インスタンスアクセラレータファイルを使用することで、パフォーマンスが向上するだけでなく、設計がさらに安定します。たとえば、ファミリーテーブルによって構成部品が除外されているアセンブリインスタンスを読み込んだ場合、そのインスタンスはアクセラレータファイルを使用して正しく表示されます。同様に、インスタンスが別のモデルを参照している場合、アクセラレータファイルを使用して、参照先のモデルなしでそのインスタンスをセッションに読み込むことができます。
部品およびアセンブリのインスタンス保存動作は Save Instance Accelerator 変数で制御します。以下の 2 とおりの方法で、変数の設定、修正ができます。
コンフィギュレーションオプション save_instance_accelerator の設定による方法。次のいずれかの値を選択できます。
None - ジェネリックモデルとそのファミリーテーブルを保存してもインスタンスは Creo Parametric によって保存されません。
Always - インスタンスを明示的に保存した場合に、アクセラレータファイルが Creo Parametric によって保存されます。インスタンスを保存するには、「ファミリーテーブル」(Family Table) ダイアログボックスの「開く」(Open) を使用して新しい Creo Parametric ウィンドウでインスタンスを開いてから、「ファイル」(File) > 「保存」(Save) または「ファイル」(File) > 「コピーを保存」(Save a Copy) を使用して別のモデルファイルとしてインスタンスを保存します。上位オブジェクトを介してインスタンスを保存することもできます。これには、「ファイル」(File) > 「保存」(Save) を使用してモデルファイル全体を保存します。
Explicit - インスタンスを明示的に保存したときにのみ、アクセラレータファイルが Creo Parametric によって保存されます (インスタンスの保存についての上記の説明を参照)。
Saved Objects - これがデフォルトです。このオプションは「常時」(Always) とほぼ同じですが、異なる点として、インスタンスを修正または検証したときに、そのインスタンスの検証ステータスが「失敗」(Failed) に設定されている場合、Creo Parametric によってアクセラレータファイルが必ず更新されます。
「ファイル」(File) > 「オプション」(Options) > 「環境」(Environment) による方法。「インスタンス保存時にインスタンスアクセラレータファイルを作成」(Create instance accelerator files upon instance storage) チェックボックスをオンにします。「ファイルを作成」(Create files) リストには、コンフィギュレーションオプション save_instance_accelerator に対応する次のオプションがあります。
「なし」(None)
「常に使用」(Always)
「別途指定」(Explicit)
「保存済みオブジェクト」(Saved Objects) (デフォルト)
コンフィギュレーションファイルからロードされた、またはこのダイアログボックスを使用してこれまでに選択された、最新の設定が反映されて、3 つのオプションのいずれかがハイライトされます。
「ファイル」(File) > 「ファイルを管理」(Manage File) > 「インスタンスアクセラレータ」(Instance Accelerator) による方法。「インスタンスアクセラレータ」(Instance Accelerator) ダイアログボックスでは、次の操作も行えます。
インスタンスアクセラレータファイルを作成する
部品とアセンブリのインスタンスを保存する
ジェネリックとすべてのインスタンスアクセラレータファイルを更新する
無効なインスタンスアクセラレータファイルを削除する