モデルツリーでのフィーチャーの順序の操作について

モデルツリーでは、ノードを選択するだけでなく、ドラッグすることもできます。状況に応じて、ノードをドラッグすることで、モデルツリー内のフィーチャーの順序を変更したり、グループを作成または操作したり、データムフィーチャーを埋め込んだり、挿入モードにしたりすることができます。ドラッグアンドドロップの対象として選択したノードと、ドラッグノードを配置する場所によって、実行可能な操作が決まります。

ドラッグしているフィーチャーの新たな配置場所が有効でない場合、ポインタが

に変わります。ドラッグしているフィーチャーの配置場所が有効な場合、ノード間インジケータ (

) がモデルツリーに表示されます。

注記既存のフィーチャーの順序を変更すると、モデルツリーでのフィーチャーの表示順序が変わり、その結果モデルのジオメトリが変化します。

ドラッグアンドドロップ操作では、Creo Parametric によって参照整合性が維持されます。つまり、子フィーチャーをその親フィーチャーの上側に配置したり、親フィーチャーをその子フィーチャーの下側に配置することはできません。このような参照整合性を維持するため、Creo Parametric ではフィーチャー間の依存関係が動的に処理されます。つまり、整合性を維持できないモデルツリー上の親または子は、自動的に選択されてドラッグノードと一緒にドラッグされることで、親子関係が維持されます。

モデルツリーでのドラッグアンドドロップ操作では、選択したメンバーとその依存メンバーが、選択したメンバーの関係またはプロパティに基づいて Creo Parametric によってハイライトされます。以下に例を示します。

• 折りたたまれたグループノードの上にフィーチャーをドラッグし、ノード上に配置しないで数秒間そのままの状態にすると、グループノードが自動的に展開します。

• 展開したグループノードの上にフィーチャーをドラッグすると、そのグループヘッダーのカラーが濃い灰色に変わります。これは、フィーチャーがそのグループ内に配置されることを示しています。同様に、グループのメンバーをグループの外にドラッグするときにも、グループヘッダーのカラーが濃い灰色に変わります。

• 折りたたまれたグループの上にフィーチャーをドラッグしたときに、移動するフィーチャーの依存フィーチャーがそのグループに含まれている場合、グループヘッダーのカラーが淡青色に変わり、依存フィーチャーもそのグループの外に移動することが示されます。たとえば、子フィーチャーが含まれている折りたたまれたグループの上にその親フィーチャーをドラッグしてそのグループの外に配置すると、子フィーチャーもその親フィーチャーとともにグループの外に配置されます。

• モデルツリーでほかのフィーチャーの上にデータムをドラッグする場合、そのデータムを埋め込むことができるフィーチャーの上にデータムを移動するとただちに、データムヘッダーのカラーが明るい灰色に変わります。ただし、埋め込みではフィーチャー番号は変わらないため、フィーチャーの再生順序はモデルツリーでのフィーチャーの表示順序とは異なる場合があります。

• 1 つまたは複数の依存によってほかのフィーチャーと関連付けられているフィーチャーをドラッグすると、ほかの依存フィーチャーがモデルツリー上で自動的に選択されます。依存フィーチャーのアイコンに

記号が表示され、それらのフィーチャーが自動的に選択されたことが示されます。

たとえば、子フィーチャー (押し出し) を親フィーチャー (データム) の上側にドラッグすると、親フィーチャーがモデルツリー上でハイライトされてそのアイコンが

に変わり、親フィーチャーが自動的に選択されたことが示されます。同様に、親フィーチャーをその子フィーチャーの下側にドラッグすると、子フィーチャーが自動的にハイライトされ、そのアイコンが

に変わります。

• モデルツリーで複数のアイテムを選択してドラッグアンドドロップ操作を行うと、ポインタの横に

が表示されます。

• 抑制されたフィーチャーの下側に挿入ロケータ (

「ここに挿入」(Insert Here)) を配置しようとしても、抑制されたフィーチャー、またはその上にあるほかの抑制されたフィーチャーの上に自動的に配置されます。また、最後のメンバーが抑制されているグループの下側に挿入ロケータを配置しようとすると、Creo Parametric が挿入モードになり、挿入ロケータはグループの上側に配置されます。

注記モデルツリー上の挿入ロケータは、フィーチャーが作成されたときに挿入される位置を示します。