レイヤー表示について

レイヤーツリーを使用して、部品またはアセンブリのレイヤーを表示し、部品またはアセンブリのレイヤーに指定されているアイテムを表示したり、モデル内のレイヤーの表示方法を制御します。レイヤー表示ステータスを変更した後で変更を保存するには、「ビュー」(View) タブで、「ステータス」(Status) の横の矢印をクリックし、次に「ステータス保存」(Save Status) をクリックします。表示ステータスを保存した後でさらに変更を行った場合、「ステータスをリセット」(Reset Status) をクリックすることで、保存された状態に表示ステータスを戻すことができます。

レイヤーの表示/非表示の切り替えは、モデルジオメトリは操作できません。これらの機能は、データム平面、軸、座標系などの、質量特性に影響しないフィーチャーのみを操作できます。ジオメトリを使用して作成されたデータム軸を、グラフィックウィンドウ上またはサーチツールを使用して選択し、レイヤーに追加できます。

• 「選択のみ表示されたレイヤー」(Isolated Layers) - 選択したレイヤーを表示し、独立化されていないすべてのレイヤーを非表示にします。

• 「隠線で表示されたレイヤー」(Layers Shown in Hidden Line) - (アセンブリモードと製造モードのみ) 隠線表示の環境設定に従って、非表示レイヤー上の構成部品を非表示にします。非表示レイヤー上のその他のアイテムには影響しません。以下の規則が適用されます。

線表示の環境設定	非表示レイヤー構成部品の表示
ワイヤフレーム	表示済み
隠線	隠線
隠線なし	非表示
シェード	表示済み

アセンブリモードでは、1 つまたは複数の特定のレイヤーを「選択のみ表示」(Isolate) に設定すると、Creo Parametric で構成部品はすべて非表示になります。さらに、分離されていないレイヤーに指定されたアイテムも Creo Parametric ですべて非表示になります。

注記アセンブリモードでは、「非表示」(Hide) に設定した構成部品がレイヤーにある場合、ジオメトリアイテムでないアイテム (データム平面、データム軸、フィーチャー軸) は、表示レイヤー上にある場合でも、Creo Parametric ではすべて非表示になります。

その他のすべてのモードでは、1 つまたは複数の特定のレイヤーを「選択のみ表示」(Isolate) に設定すると、Creo Parametric でほかのレイヤーはすべて非表示になります。ただし、レイヤーに指定されていないアイテムは Creo Parametric で引き続き表示されます。

注記「選択のみ表示」(Isolate) は「非表示」(Hide) よりも優先されます。したがって、1 つのアイテムが 2 つのレイヤー上に存在するときに、一方のレイヤーが「選択のみ表示」(Isolate) に設定され、もう一方のレイヤーが「非表示」(Hide) に設定されている場合は、このアイテムは表示されます。ただし、フィーチャーが複数のエンティティから構成される場合は (例: データムカーブ)、「ブランク」(Blank) に設定されているレイヤー上にフィーチャー全体があれば、「非表示」(Hide) に設定されたレイヤー上にエンティティ自体があっても、各エンティティは表示されません。

レイヤー操作は、データムとサーフェスフィーチャーのみに影響します。つまり、ソリッドジオメトリは操作できません。たとえば部品モードで、レイヤーの上に穴を置き、このレイヤーを非表示にすると、穴のデータム軸だけが非表示になります。穴自体を非表示にするには、穴を直接抑制するか、または穴が置かれたレイヤーを抑制します。例外として、アセンブリソリッドで構成部品を非表示にできます。

デフォルトのレイヤーを持たない新規メンバーがアセンブリに追加されると、Creo Parametric でこのメンバーは既存のレイヤーに自動的には追加されません。メンバーが追加されたとき、すでにアセンブリのレイヤーが「選択のみ表示」(Isolate) に設定されている場合、このメンバーを、明示的に選択されたレイヤーに追加して表示を再ペイントするか、またはすべての選択されたレイヤーを選択解除するまで、新メンバーは表示されません。後者の場合、アセンブリのすべてのメンバーが表示されます (この方法を推奨します)。

アセンブリでは、「表示」はメンバーのレベルと、さらにその上のレベルに影響します。一方、「非表示」はメンバーのレベルとその下のレベルに影響します。