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外観のプレビューとプロパティについて
外観はモデルのルックアンドフィールと光に対する反応をシミュレートします。外観のプロパティには、カラー、アンビエント、光沢、明暗度、反射率、透明度、外観マップなどがあります
外観の材料特性は、「外観マネージャ」(Appearances Manager)「外観エディタ」(Appearance Editor)、および「モデル外観エディタ」(Model Appearance Editor) でプレビュー、作成、修正できます。
外観のプレビュー
「外観をプレビュー」(Preview Appearance) をクリックします。次の要素が表示されます。
カレント材料プロパティを表示する外観球体
「キーワード」(Keyword) - 選択した外観に対するキーワードが表示されます。外観のサーチを行うときに、外観フィルタがこれらのキーワードを使用します。
「説明」(Description) - 選択した外観の説明が表示されます。外観のサーチを行うときに、外観フィルタはこの説明は使用しません。
 
*注記 デフォルトの外観を除き、外観の名前、キーワード、説明は修正できます。
外観のプロパティ
次の各タブで外観のプロパティを定義できます。
「プロパティ」(Properties) タブには、外観の各種クラスをリストした「クラス」(Class) と、選択したクラス内の材料のタイプをリストした「サブクラス」(Sub Class) が表示されます。クラスによって、使用可能なシェーダータイプが決まります。クラスごとにカラーおよびハイライトカラーのプロパティを定義できます。
「テクスチャ」(Texture)「バンプ」(Bump)、および「デカール」(Decal) タブでは、材料マップの定義と割り当てを行えます。
 
*注記 プロパティを適用すると、プレビューコンテナ内の球体に変更がリアルタイムに表示されます。
外観クラス
外観のクラスを選択することで、材料定義における最も重要な要素が指定されます。この要素によって、適用された材料がどのくらい現実的に見えるかが決まります。
クラスはそれぞれ異なるレンダリングタイプに合わせて調整されています。
 
*注記 Keyshot ライセンスが必要な外観や「反射付きシェード」(Shading with Reflections) が有効になっている外観には、外観サムネイルの右下隅に青色の三角形 () が表示されます。
クラスのプロパティ
外観は「クラス」(Class) および「サブクラス」(Sub Class) に分類されます。外観の「クラス」(Class) および「サブクラス」(Sub Class) に基づいて、クラスとサブクラスのプロパティを設定し、モデルの外観を編集します。次のオプションを使用して、選択した材料の特性を定義します。
「アンビエント」(Ambient) - スライダーを調節するか横のボックスに値を入力して、ライトのアンビエントプロパティを調整します。「アンビエント」(Ambient) はサーフェスにより反射されるアンビエントライトの量を制御します。
「色」(Color) - サンプルをクリックしてモデルの色を定義します。カラーを定義するには「カラーエディタ」(Color Editor) を使用します。
「拡散」(Diffuse) - スライダーを調節するか横のボックスに値を入力します。「拡散」(Diffuse) は、モデルのサーフェスから反射する光の量を制御します。
「光沢度」(Glossiness) - スライダーを調節するか横のボックスに値を入力して、モデルサーフェスの光沢度を決定します。
「ハイライト」(Highlight) - スライダーを調節するか横のボックスに値を入力して、ハイライトプロパティを調整します。
「明暗度」(Intensity) - スライダーを調節するか横のボックスに値を入力して、ライトの明暗度を決定します。
「光沢」(Shine) - スライダーを調節するか横のボックスに値を入力して、光沢のパラメータを制御します。「光沢」(Shine) はサーフェスの光沢感を制御します。サーフェスの光沢が大きいほど、ハイライトは小さくなります。
「反射」(Reflection) - スライダーを調節するか横のボックスに値を入力して、反射を調整します。
「反射」(Reflections) - 外観に反射を表示できるようにするには「反射」(Reflections) チェックボックスをオンにします。
 
*注記 このプロパティは、クラスが「その他」(Misc) に設定され、サブクラスが「キャッチャ」(Catcher) に設定されている場合に使用できます。
「反射カラー」(Reflection Color) - サンプルをクリックしてモデルの反射カラーを定義します。「反射カラー」(Reflection Color) を定義するには「カラーエディタ」(Color Editor) を使用します。
「反射率」(Reflectivity) - スライダーを調節するか横のボックスに値を入力して、モデルの反射率のプロパティを決定します。
「屈折率」(Refraction Index) - スライダーを調節するか横のボックスに値を入力して、ライトがモデルのサーフェスを通り抜ける際に屈折する度合いを決定します。
「シャドウ」(Shadows) - 外観にシャドウを表示できるようにするには「シャドウ」(Shadows) チェックボックスをオンにします。
 
*注記 このプロパティは、クラスが「その他」(Misc) に設定され、サブクラスが「キャッチャ」(Catcher) に設定されている場合に使用できます。
「透明度」(Translucency) - スライダーを調節するか横のボックスに値を入力して、モデルのサーフェスを通り抜けるライトの量を決定します。
「透明」(Transparency) - スライダーを調節するか横のボックスに値を入力して、透明度を制御します。
ペイントのプロパティ
「クラス」(Class) のタイプを「ペイント」(Paint) に設定し、「サブクラス」(Sub Class) のタイプを「金属」(Metallic) に設定した場合、次のような追加のプロパティを設定できます。
「基本色」(Base Color) - サンプルをクリックして基本色を定義します。「基本色」(Base Color) は、材料の基本の拡散色です。
「エッジ色」(Edge Color) - サンプルをクリックしてエッジカラーを定義します。「エッジ色」(Edge Color) は、材料の傾斜角やエッジで見られるカラーです。このカラーは材料のサーフェス上のカラーよりも暗く表示されます。
「フレーク色」(Flake Color) - サンプルをクリックしてフレークカラーを定義します。「フレーク色」(Flake Color) は、フレークのカラーで、通常は白です。これによってフレークの反射率も決まります。
「エッジバイアス」(Edge Bias) - スライダーを調節するか横のボックスに値を入力して、ペイントされたサーフェスのエッジバイアスを決定します。「エッジバイアス」(Edge Bias) は、材料のエッジに向かうカラーの減衰率を定義します。「エッジバイアス」(Edge Bias) の値の範囲は 0.0 から 10.0 で、値が 0.0 のときに効果がオフになります。値が大きくなるとエッジの領域が狭くなり、値が小さくなると広くなります。
「スケール」(Scale) - スライダーを調節するか横のボックスに値を入力して、スケールを調整します。
木材のプロパティ
「木材」(Wood) クラスで、「タイプ」(Type) ボックスからプロシージャ木材のタイプを選択できます。タイプを「なし」(None) に設定すると、木材クラスの外観にテクスチャマップを適用できます。
「木材」(Wood) クラスには、「ラフ」(Rough)「ニス塗り」(Varnished) というサブクラスがあります。「ラフ」(Rough) サブクラスの場合は「拡散」(Diffuse) および「鏡面性」(Specularity) オプション、「ニス塗り」(Varnished) サブクラスの場合は「拡散」(Diffuse)「反射率」(Reflectivity)「光沢度」(Glossiness) オプションによって、外観の照明プロパティを決定します。
「木材」(Wood) のタイプを「アッシュ材」(Ash)「ブナ材」(Beech)、または「バーチ材」(Birch) に設定した場合、次のような追加のプロパティを設定できます。
「ベース」(Base) - サンプルをクリックして木材のベースカラーを定義します。カラーを定義するには「カラーエディタ」(Color Editor) を使用します。
「第 2」(Second) - サンプルをクリックして木材の第 2 カラーを定義します。カラーを定義するには「カラーエディタ」(Color Editor) を使用します。
「リング」(Ring) - サンプルをクリックして木材のリングまたはエッジカラーを定義します。カラーを定義するには「カラーエディタ」(Color Editor) を使用します。
「軸」(Axis) - 外観の回転軸をリストから選択します。デフォルトの回転軸は「X 軸」(X Axis) です。
「回転」(Rotation) - スライダーを調節するか横のボックスに 0 から 359 の範囲の値を入力して、外観を回転します。デフォルトの値は 0 です。
「スケール」(Scale) - スライダーを調節するか横のボックスに値を入力して、外観をスケールします。デフォルトの値は 3 です。