ハーネス製造図面について
平展開ハーネス図面には、3D ハーネスのすべての構成部品と次の情報が含まれています。
ハーネスの寸法
各セグメントに、その正しい寸法がアノテーションとして付きます。セグメントとは、バンドルの端点、コスメティックフィーチャー、被覆間の最短のワイヤ長さです。次の図にコスメティックフィーチャーを示します。
コスメティックフィーチャー | コスメティックフィーチャーシンボル |
留め具 | |
テープ | |
マーカー | |
バンドルの端点 | |
ケーブルの端点 | |
| • B1* はバンドルフィーチャー名です。 • CABLE_1 はケーブルフィーチャー名です。 |
部品表 (BOM)
ハーネスのすべての構成部品の原材料、その部品番号、数量、説明が一覧表示されます。部品表は製造図面の右下に表示され、一番下にテーブルセルの見出しが表示されます。部品表は自動的に生成されますが、内容を編集できます。次の図に部品表を示します。
マッピングパラメータ - モデル説明、コネクタシール、スプール部品番号のパラメータがモデルに含まれていることがあります。パラメータ名を次のオプションにマッピングすることで、これらのパラメータをハーネス図面に抽出できます。
• 「モデル "説明"」(Model "Description")
• 「コネクタ "Seal"」(Connector "Seal")
• 「スプール "部品番号"」(Spool "Part number")
モデル説明パラメータは任意の標準モデルパラメータにマッピングできます。モデルパラメータには「パラメータ」(Parameters) ダイアログボックスからアクセスできます。モデルツリーで部品名を右クリックし、「パラメータ」(Parameters) をクリックして「パラメータ」(Parameters) ダイアログボックスを開きます。
コネクタシールパラメータは論理ケーブリングパラメータである必要があります。コネクタシールパラメータの名前を割り当てるには、次の操作を行います。
1. モデルツリーまたはグラフィックウィンドウでコネクタを選択します。
2. 「ケーブリング」(Cabling) タブで
「ケーブリングパラメータ」(Cabling Parameters) をクリックします。
「電気パラメータ」(Electrical Parameters) ダイアログボックスが開きます。
3. シール名にマッピングするピンレベルパラメータを指定します。
スプール部品番号パラメータをスプールパラメータにマッピングする必要があります。スプールパラメータの名前を割り当てるには、次の操作を行います。
1. 「スプール」(Spool) をクリックします。
「スプール」(SPOOLS) メニューが開きます。
2. 「編集」(Edit) をクリックします。「スプールを選択」(Select Spools) ダイアログボックスが開きます。
3. スプールを選択して「OK」をクリックします。「電気パラメータ」(Electrical Parameters) ダイアログボックスが開きます。
4. スプール部品番号にマッピングするパラメータを指定します。
ハーネスを平展開すると、この設定が保存され、次に「Harness Manufacturing Extension」ダイアログボックスを開いたときに使用可能になります。
| • スプール総使用量は、ワイヤリストで定義されている、すべてのワイヤの長さの合計を部品番号別に示したものです。これには内部長さも含まれます。 • スプールの測定単位は (.spl) スプールファイルから取得されます。 |
ワイヤリストテーブル
ワイヤリストテーブルには次のような接続情報が表示されます。
• ワイヤ名
• スプール名
• 内部長さを含むワイヤ長さ
• コネクタ参照指定子
• キャビティ番号またはピン番号
ワイヤリストテーブルは製造図面の左上に表示されます。ワイヤリストテーブルは自動的に生成されますが、内容を編集できます。ワイヤリストが大きすぎて標準図面シートの最初のシートに収まらない場合、続けて以降のシートに配置されます。ハーネスの製造には、ワイヤリストテーブルに示されているワイヤ長さを使用する必要があります。次の図にワイヤリストテーブルを示します。
| 注記 ワイヤ長さはミリメートル単位または 0.1 インチ単位に丸められます。 |
コネクタキャビティテーブル
コネクタキャビティテーブルは、ハーネス内の各コネクタおよび表示されている端子に生成されます。このテーブルには、コネクタのモデル名と参照指定子が表示されます。さらに、各コネクタキャビティに関する次の情報が表示されます。
• 端子部品番号
• シール部品番号
• 各キャビティまたはピンのワイヤ部品番号
コネクタキャビティテーブルは製造図面の右側に表示されます。可変図面シートでは、2D トポグラフィカル表示の横に表示されます。キャビティテーブルが大きすぎて標準図面シートの最初のシートに収まらない場合、続けて以降のシートに配置されます。複数のワイヤが 1 つのコネクタキャビティで終端している場合、それらのワイヤは同じキャビティ名の下に表示されます。表示されている端子のキャビティテーブルには、その端子に接続しているワイヤだけが表示されます。次の図にコネクタキャビティテーブルを示します。
| • コネクタキャビティテーブルは Standard および Advanced パッケージで生成されます。 • Advanced パッケージでは、コネクタモデルの背面ビューも表示されます。 |