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Y 係数と K 係数について
Y 係数と K 係数は、特定の半径と角度を持つベンドを設計に作成する際に必要とされる、フラットな材料の展開長さを計算する式の部品定数を表します。Y 係数と K 係数は、厚みを基準にした材料のニュートラルベンドラインの位置によって定義されます。ニュートラルベンドラインの位置は、基板に使用されている材料のタイプによって異なります。数値参照の範囲は 0 から 1 です。Y 係数と K 係数の数値参照は負数の場合があります。値が低いほど、柔らかい材料を表します。ニュートラルベンドラインの長さは展開長さと同じです。
K 係数は、ニュートラルベンドラインから内側ベンド半径までの距離と材料の厚みの比率です。K 係数は、式 "K 係数 = δ/T" を使用し、Y 係数は、式 "Y 係数 = K 係数 * (Π/2)" を使用します。Y 係数のデフォルト値は 0.50 です。
材料の展開長さと Y 係数および K 係数
1. ベンド状態
2. フラット状態
ここで
= ベンドの内側半径からニュートラルベンドラインまでの距離
T = 材料の厚み
L = ニュートラルベンドラインの長さ
R = 内側ベンド半径
N = ニュートラルベンドライン
K 係数 = δ/T
Y 係数 = K 係数 * (Π/2)
 
*注記 ストレッチしたベンドでは、δが負の値になります。この結果、ニュートラルレイヤーは材料の厚みの範囲外になり、Y 係数と K 係数は負の値になります。
負の Y 係数
ここで
δ= ニュートラルベンドラインから内側ベンド半径までの長さ
T = 材料の厚み
L = ニュートラルベンドラインの長さ
R = ベンド半径
N = ニュートラルベンドライン