「インポート検証レポート」(Import Validation Report) の「プロパティ」(Properties) タブには、表面積、体積、重心 (COG) の座標など、ソースモデルとインポートされたモデルの検証プロパティがリストされます。その元の値と計算された値、およびその変換での最大許容値もリストされます。ソースモデルの体積や表面積などの質量特性の値が最大許容値の範囲からわずかでも外れている場合、比較結果は「失敗」となり、「インポート検証レポート」(Import Validation Report) に体積と表面積の検証プロパティとして「失敗」検証ステータスが表示されます。

その場合、「パラメータ」(Parameters) ダイアログボックスで表面積と体積の検証パラメータを選択し、これらのパラメータに個別に代替質量特性を指定することで、ソースモデルの質量特性の値を代替質量特性の値と比較できます。インポートされたか開いているアセンブリ、部品、または構成部品モデルをモデルツリーで右クリックし、「インポート検証」(Import Validation) > 「代替の質量特性を使用」(Use Alternate Mass Properties) の順にクリックして、インポートされたか開いているモデルに代替質量特性を指定できます。インポートされたか開いているモデルに代替質量特性が指定されている場合、ショートカットメニューでは「計算された質量特性を使用」(Use Calculated Mass Properties) のみを使用でき、計算された質量特性を検証に使用できます。

パラメータに代替質量特性または計算された質量特性が指定された後、代替質量特性または計算された質量特性をモデルの別のパラメータに指定する前に、「インポート検証レポート」(Import Validation Report) の「更新」(Update) をクリックする必要があります。「更新」(Update) をクリックすると、そのモデルはそのパラメータの変更後の質量特性の値を使用して更新されます。「インポート検証レポート」(Import Validation Report) の「プロパティ」(Properties) タブには、変更後の質量特性の値も表示されます。ただし、先に代替質量特性を指定してからモデルを右クリックして「インポート検証」(Import Validation) > 「代替の質量特性を使用」(Use Alternate Mass Properties) の順にクリックした場合、「インポート検証レポート」(Import Validation Report) の「更新」(Update) をクリックする必要はありません。

個々のアセンブリ構成部品に代替質量特性または計算された質量特性を指定した場合、「インポート検証レポート」(Import Validation Report) の「更新」(Update) をクリックすることで、構成部品モデルの変更後の質量特性の値によってアセンブリを更新する必要があります。更新後、「インポート検証レポート」(Import Validation Report) にはアセンブリモデルの代替質量特性の値が示されます。ただし、先に「パラメータ」(Parameters) ダイアログボックスで代替質量特性を指定してからモデルツリーでモデルを右クリックして「インポート検証」(Import Validation) > 「代替の質量特性を使用」(Use Alternate Mass Properties) の順にクリックした場合、「インポート検証レポート」(Import Validation Report) の「更新」(Update) をクリックする必要はありません。アセンブリモデルに代替質量特性または計算された質量特性が指定されている場合、検証にはその個々の構成部品の代替質量特性または計算された質量特性の値は使用されません。

代替質量特性が指定されているモデルと計算された質量特性が指定されているモデルを複数選択した場合、「代替の質量特性を使用」(Use Alternate Mass Properties) オプションと「計算された質量特性を使用」(Use Calculated Mass Properties) オプションを選択できます。いずれか 1 つのオプションを選択した場合、もう一方のタイプの質量特性が指定されているモデルが修正されます。

「代替の質量特性を使用」(Use Alternate Mass Properties) オプションと「計算された質量特性を使用」(Use Calculated Mass Properties) オプションは「通知センター」(Notification Center) でも選択できます。黄色の三角形によって示されている「インポート検証の失敗」(Import Validation Failure) 通知を右クリックすることで、「通知センター」(Notification Center) の「代替の質量特性を使用」(Use Alternate Mass Properties) または「計算された質量特性を使用」(Use Calculated Mass Properties) オプションにアクセスできます。