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パッケージ (部分的に拘束された) 構成部品とメカニズムについて
パッケージ構成部品はアセンブリ内で完全には拘束されていません。構成部品をアセンブリ内でパッケージ (部分的に拘束された) 状態にしておくのには 2 つの理由があります。
構成部品をアセンブリに追加する際、構成部品の最適な位置がわからない場合や、ほかの構成部品のジオメトリを基準にして構成部品を配置しない場合があります。構成部品を配置するときの一時的な手段としてパッケージを使用します。構成部品をパッケージするには、構成部品を完全に拘束する前に「構成部品配置」(Component Placement) タブを閉じるか、「推定許容」(Allow Assumptions) チェックボックスをオフにします。
アセンブリにメカニズム構成部品を追加すると、ユーザー定義の拘束条件セットまたはシステム定義のセット (結合) によって、アセンブリにおけるその構成部品の自由度が決まります。
アセンブリへのパッケージ構成部品の追加
隣接する部品を基準にして拘束することなく、アセンブリに構成部品を配置するには、「アセンブリ」(Assemble) > 「パッケージ」(Package) を使用します。この方法で配置された構成部品は非パラメトリックです。
パッケージ構成部品を追加する場合、完全に拘束された構成部品またはパッケージ構成部品に対する配置参照を作成できます。これによって、すべての親構成部品ですべての配置拘束が確定する前に、アセンブリの設計が定義されます。パッケージ構成部品を親として参照することで構成部品を配置した場合、その構成部品をパッケージ構成部品の子と呼びます。モデルツリーでは、パッケージ構成部品を親として参照することで配置された構成部品には、パッケージ構成部品アイコン とよく似た一意なパッケージの子アイコン が表示されます。この構成部品はモデルツリーの「ステータス」(Status) 列でパッケージの子 (Child of Packaged) として表示されます。このアイコンは、パッケージ構成部品の第 1 レベルの子にのみ使用されます。
パッケージ構成部品は、コンフィギュレーションファイルオプション package_constraints によって設定されている動作に従います。
設計が大きくなると、自由度が大きくなるので、パッケージ構成部品の子の配置が意図に反する場合があります。「固定」(Fix) 拘束を使用して、親アセンブリに対するパッケージ構成部品の現在位置を固定 (完全に拘束) できます。
 
*注記 より近くの座標系に配置するには、アクティブなパッケージ構成部品のできるだけ近くにサブアセンブリを別個に配置します。
「アセンブリ」(Assembly) > 「パッケージ」(Package) > 「移動」(Move) コマンド、または「ドラッグ」(Drag) ダイアログボックスを使用して、パッケージ構成部品を再配置することができます。
どのようにアセンブリされているかにかかわらず、構成部品の配置を再定義しないで配置を変更できます。
構成部品をパッケージ構成部品として追加するときは「移動」(Move) ダイアログボックスが開きます。移動オプションを選択し、ポインタを移動してパッケージ構成部品を配置し、クリックして目的の位置に部品をドロップします。この方法によって構成部品を配置した場合、ほかの構成部品との相対位置ではなく、絶対位置に配置されます。
メカニズムアセンブリ
ユーザー定義またはシステム定義の拘束条件セット (結合) を使用して、アセンブリにおける構成部品の移動の自由度を維持しながら、構成部品をアセンブリできます。このような構成部品はパッケージ構成部品であり、モデルツリーではその印が付きます。結合によって、アセンブリにおける移動のタイプが決まります。「ドラッグ」(Drag) ダイアログボックスを使用して構成部品を移動して、アセンブリ内のほかの構成部品と干渉しないかを確認します。複数のパッケージ構成部品を参照する、システム定義の拘束条件セットを使用して配置された構成部品は、それ自体がパッケージ構成部品です。そのような構成部品には、すべての構成部品から独立して移動可能な自由度があります。